慈濟傳播人文志業基金會
ベジタリアンヒーロー
 
インドネシアのジャカルタ・ニューカブ村に住んでいる施汪伸は、シンガポール国際学校五年生の生徒です。昨年、慈済の「七月吉祥月」という活動に参加して、菜食と殺生と地球との重大な関係について話を聞きました。ボランティアの黄暄荔が、「誰か菜食者になりたい人はいますか?」と聞いた時、施汪伸は一番に手を上げました。「僕は菜食者になると決めました」
 
汪伸君の両親はジャカルタの慈済ボランティアです。母親の陳芋伶は、まだ幼い汪伸が菜食をすると言ったのは、一時の気まぐれではないかと思い、何回も「本当にお肉は食べたくないのね?」と聞きました。汪伸はきっぱりと「食べたくないよ。自分で決めたことはやり通すから」と答えました。
 
●汪伸は中国語教室で同級生に菜食すれば地球を救えると呼びかけました。
 
汪伸は鶏肉が大好きな子でした。誓いを立てた二週間後、友人の誕生パーティーに呼ばれて行くと、そこには美味しそうなフライドチキンが用意されていました。彼は友人のお母さんに、「僕はベジタリアンだから、これらは食べません」と言いました。
 
パーティーが終わって、ママが迎えに来ました。家に帰る途中、「ママ、僕ご飯まだだよ……。パーティーの料理はフライドチキンだったから、おやつしか食べてない」と言いました。
 
その会話はママをとても驚かせました。我が家の末っ子の汪伸のベジタリアンになる決意がこんなにも強かったからです。汪伸の決意に感化され、家族全員が菜食するようになりました。
 

食材を選び、地球を愛する

 
菜食に変わってから、汪伸は体に大きな変化が起きているのに気がついたそうです。最初、運動好きな彼は疲れやすかったが、しばらくして状況がよくなったのです。今では、食材に注意するようになり、おやつを食べる前には包装の成分表示もよく読みます。「肉の成分が入った調味料も口に入れません」
 
彼は同級生にも菜食のメリットを説明します。「野菜や果物を多く食べると病気になりにくいし、牧場で動物を飼うと動物が排出するガスが大気を汚染するし、飼料を生産する時も汚染になるんだ。菜食は地球を守り、地球の温暖化を遅らせることができるんだよ」。幼い彼にとって、勇気を出して説明するのは一つのチャレンジですが、同級生は皆、暖かい拍手で応えてくれました。
 
汪伸君は大愛テレビの番組「人間菩提」で、上人の衆生に対する愛に感動し、人類が地球を守る一員となることに納得しています。「上人は毎日懸命に仏法を皆に教えています。上人がいなければ、僕も今のようになっていないと思います」
 
●菜食するようになってから、汪伸は以前よりも活潑で、学校から帰るとママの夕食の支度を手伝います。
 
「友達は皆、お肉を食べていますが、僕の菜食する決意は変わりません。ベジタリアンであることに誇りを持っています」。人は誰でも善の念を持っており、実は菜食することは難しくないと汪伸君が言いました。「友達皆が一緒に菜食して、僕らの地球をもっと元気にしたい! 僕にできるなら、みんなもできると信じているよ」 
(慈済月刊六〇七期より)
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