慈濟傳播人文志業基金會
子供たちのために夢を築く
二〇一七年の十月二十四日、慈済が花蓮で建設を支援した小・中学校六校の校舎の合同起用式典が行われた。翌日、「遠隔地教育法」が国会の審査に取り上げられたが、その目的は遠隔地の教育平等権を着実に行使することである。 
 
慈済は一九九九年の台湾中部大震災の後、子供たちが堅固で美しい校舎で安心して学べるようにするために、五十一校の被災した小中学校を再建した。その十数年後、一歩進んで、「災害を減らす希望工程(校舎の支援建設)プロジェクト」を展開し、全台湾の老朽化した二十六校の校舎の補強工事を始めた。
 
台湾は半世紀前に九年間の義務教育を始めた時、大量の新校舎が必要になったが、予算が足りない上に免震について考慮されていなかったため、建てた校舎は日が経つにつれ老朽化して危険な状態になっている。多くの学校は政府による建て替え工事を待ちきれず、元々資源に乏しい遠隔地ではその状況がより顕著に表れている。
 
「遠隔地教育の現況についてのアンケート調査」によると、全台湾の三分の一の小・中学校が「遠隔地校」に属している。ここで言う「遠隔地」とは、都市部から地理的に遠くにあるとは限らず、教育資源の配分不均等である所も含まれる。
 
児童福祉連盟の調査報告によると、貧しい子供の四人のうち三人は遠隔地にいる。家庭の経済が安定していないため、子供たちは「未来の見えない」無力感が生まれ、学習意欲も喪失している。このような状況下において、学校の教育機能はさらに重要になっている。
 
 
「慈済月刊」六一三号の特集記事で取り上げられている花蓮市郊外の化仁中学校と佳民小学校は先住民の居住地域にある。化仁中学校はアミ族の里漏集落にあり、七割近くの学生が弱者家庭である。生徒の運動能力は傑出していて、国の代表選手やプロ野球選手を排出しているが、学校には長年体育館がなかった。慈済は先生や生徒の夢を叶えるために、大型の多機能体育館を建造して、集会や運動に使用している。
 
佳民小学校はタロコ族の佳民集落にある。働き手人口の都市部への流出により、祖父母と子供だけが残されているため、「隔世教育問題」が起きている。生徒の多くが放課後も学校に残り、慈済大学の教師や学生が集落発展協会と共に行う学習指導を受けている。数年前からタロコ族の織物工芸を学ぶ生徒が出てきた。以前は給食室を使って織物をするしかなかったが、慈済が建設を支援した時、特別に織物教室を設置した。学校が家庭の一部を補っただけでなく、放課後の生徒を世話し、文化の継承にも役立っている。子供たちは尊厳を持って自分たちの民族を発展させようとの夢を叶えようとしている。
 
花蓮市の明義小学校では、多くの芸術的才能のある生徒を養成し、卒業生が母校に戻って教師になっている。校舎の老朽化を受けて慈済が建設を支援した。五階建ての芸術科教室や演芸ホールも建設し、子供たちの才能をさらに伸ばす芸術教育ができるようになった。
 
教育の普遍的価値は平等であり、子供たちに未来の希望を与えるものである。私たちの次の世代は皆公平で均等な教育機会を提供されなければならない。遠隔地の学校はさらに、より一層の社会の関心を必要とする。具体的な行動を取り、恵まれない環境下にある子供たちの夢を培うことで、彼らが安定し、かつ自信を持って成長できるようにすることである。
 
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