慈濟傳播人文志業基金會
初心が貧富を超越する動力となる
毎年の歳末には世界中の慈済人が感謝と祝福に満ちている。世界各国から新しい委員(慈済の幹部ボランティア)たちが證厳法師の認証を頂き、また彼らの感動的な悲願を聞くことができる。なかでも遙か遠い国からきた新委員の話は人々を奮い立たせる。台湾で始まった菩薩道が海外のボランティアにも広く繋がり、原動力と自信になっていくことを証明していた。
 
昨年の十一月十一日から二十六日まで、二千人以上の海外の慈済人が台湾へ認証を受けにやって来た。肌の色が違っていても、言葉や経済的な差があっても、皆の愛の心と善念は同一である。
 
證厳法師から「黒い真珠」と称えられているアフリカのボランティアは、貧しく非常に厳しい生活環境にある。しかし、長年にわたるボランティアの努力と人々の賛助によって、台湾への旅費を工面することができた。彼らは、喜び勇んで心霊の故郷へ帰って薫陶を受け、自分たちの経験を皆と分かち合っていた。
 
主に女性が多いアフリカのボランティアは、静思精舎の自力更生の精神にならって、地域で裁縫のワークショップや環境保全活動、菜園を運営している。さらに国外へ出て、他国の貧しい人々を救済している。物資配付と慈善活動の足跡は連綿と千里に及び、アフリカ七カ国にわたっている。
 
「世界手袋大王」といわれる企業家の林偉才も今回認証を受けに来た一人である。彼はかつてアフリカでエボラ出血熱、ビルマでH1N1(新型インフルエンザ)が猛威をふるった際に、医療用手袋や物資を援助した。善行とは忍耐と気力によるものであることを深く身にしみて理解しており、その価値は金銭を以ても計り知れないと話す。
 
慈済の慈善救済は、貧富を問わず、愛の心が凝集した救済である。最近記者が支援団に随行して大地震発生直後のメキシコへ行った際も、大勢のメキシコ人が自発的に集まって、支援物資を被災地へ送っていたのを目の当たりにした。被災者のハイメーは、田畑や農機具は壊滅状態で、家も住めなくなり、長年の苦労が水の泡になったと嘆いていた。しかし、毎日慈済ボランティアが被災者の訪問に行くのに、自転車に乗って一緒についてきて、協力していた。
 
ハイメーは自分の住んでいる土地に奉仕したいと心から願っていた。「最も大切なことは愛です。私たちは孤独ではありません。そばには私たちに寄り添い、守ってくれる人たちがいますから」と言った。慈済に参加した日々が楽しかったそうだ。彼のほかにも、多くの被災者がボランティアに参加していた。
 
メキシコは古代文明発祥の地の一つであり、かつては歴史上世界貨幣を左右していた「白銀帝国」だった。一九四○年代に工業現代化が幕開けしたが、いまだに貧富の差が大きい。多くの国民はお金を稼ぐためにアメリカに不法入国する。そうして、麻薬売買や密貿易などの犯罪に手を染める者が急増した。メキシコは国際社会のメディアによって「麻薬売買の巣窟」であるかのように報道され、悪いイメージをもたれている。
 
しかしながら、多くの純朴な民衆は、勇敢にもこの困難な状況において、物資の乏しい不平等な生活にたくましく向き合い、わずかな物資を分け合う度量を持っている。
 
これは仏典の中の「貧者の布施はたったの一粒でも、富者が布施した千万金の布施と同様の無量功徳がある」という言葉そのものだ。慈済は今年、創立から五十二年目に邁進するが、その原動力となっている初心は、愛と善が集まったものである。
NO.255