慈濟傳播人文志業基金會
大愛テレビ局 開局二十年
 大愛テレビ局が開局して二十年が経った。二十四時間世界に向けて美と善を発信し、人々に道を示し、地球に代わって声を上げている。大愛テレビ局の運営資金は、ほとんどが少額の寄付金から成り立っている。このような大衆の支持によって、実在する人物のストーリで感動的な番組を製作し、放送してきた。それをきっかけに、世界が台湾を知り、台湾から広い視野で世界を見ることができるようになった。
 
●1998年元日、大愛テレビが放送を開始した。2005年元日、大愛テレビ局は台北市関渡の「大愛人文志業センダー」に移転し、デジタル放送を開始した。

 

伝法を実践し、共鳴した心をつなげる

清らかな泉は人心を浄化するための原動力である。
テレビ、パソコン、モバイルデバイスなどは全て「法水」を載せた機器である。
「スイッチを入れ、仏法を聞く」ことは自分のためになるだけでなく、
さらに拡散すれば、この世の美を広めると同時に善の種子を蒔いているのである。
 
證厳法師に初めてお目にかかったのは一九九〇年だった。当時「中央日報」や「天下雑誌」などがすでに證厳法師に関する記事を取り上げていた。「慈済功徳会」という五文字には社会では善良というイメージが定着し、広めるのに最も値する事績となっている。私は、台湾テレビ局の「おはよう」というニュース番組で、「この世の愛」というコーナーを設け、慈済をテーマにして二回放送したいと思った。
 
ところが、證厳法師はインタビューを断られたため、精舎へ行く機会に改めて法師に取材を申し入れた。「毎朝六時半から六時四十五分まで台湾テレビのニュースを見ていますよ」と法師がおっしゃり、私のことを知っていたようなので、インタビューを引き受けてくれる可能性が高まったと私は思った。
 
しかし、證厳法師は、マイクをそっと横にのけて、「慈済は私個人のものではなく、皆のものなのです。ほかの人をインタビューしてください」と言った。単独インタビューは実現せず、かわりに花蓮慈済病院をテーマに二回の特集を制作することにした。その縁で慈済と直接触れ合い、この団体について知るようになった。
 
大愛テレビ局が設立される前、慈済では撮影チームが「慈済世界」という番組を制作し、それを「力覇友聯U2」チャンネルを通じて放送していたが、私はボランティアの要請に応じて録画で慈済の事跡を報道した。
 
大愛テレビ局が設立準備を進めていた時、私が以前政府系のテレビ局に数年務めた経験を持っていた関係から、会議に呼ばれて出席した。ある日、法師との座談会で私は「テレビ局を経営するのは、とてもお金がかかります。もし資金を延々と投入できなければ、維持していくことは極めて難しい」と反対意見を述べた。
 
しかし、法師はそれでもテレビメディアを通じて人に良い影響を及ぼすべきだと信じた。慈済人文志業の王端正CEOも、「大愛テレビは、一般的な社会の出来事は報道しません」とはっきり言っている。私は大胆にも、「それならはニュース性はどこにあるのですか?」と反論した。
 
すると、王CEOは、「何もないようで実は意味深い内容を報道します。報道すべきこともあれば、報道すべきでないこともあり、私たちはポジティブなニュースを報道するのです」と答えた。
 
●2017年12月、大愛テレビ局の葉樹姍総監が、メキシコ地震災害支援の配付活動に参加した。ザカテぺク市の配付会場で、彼女は「竹筒貯金」の精神を住民に説明した。
 
大愛テレビのニュース報道は「真実を報道し、大衆を正しく導くべき」と法師は繰り返し強調した。真実を伝え、なぜこのことが起こったのかをはっきりと説明する。また、因と縁、果を説明するだけでは足りず、もっと大事なのは、いかにして人々を「正」に導くかであると。
 
法師は、「地球温暖化や気候の変動に対処するには、私たちは心して日常生活の習慣を変えなければなりません。これこそが解決の方法なのです」と言った。大愛テレビのニュースを例にとれば、社会の時事や現象を報道するだけでなく、よい解決方法や素晴しい出来事を前向きに報道しなければならない。 
 

根本を守りながら

新しいアイデアを取り入れ、

広く良縁を結ぶ

 
大愛テレビ局ではニュースの報道やドラマなど番組の制作で忘れてはならないのが、法師が掲げる「人心の浄化」である。例えば、今日放送した内容が人々に与えた影響が、負のエネルギーなのか正のエネルギーだったのかを考えてみる。自分の良心に聞いてみる必要があるのだ。
 
「大愛劇場」は、常に実在の人物のストーリーを放送しており、ストーリーのネタはつきない。ドラマ制作チームに新しいアイデアを取り入れるよう勧めても、真実を変えてはならない。それが私たちの守るべき本分である。
 
多くの芸能界の重鎮が法師に次のように進言した。「シナリオライターにもっと自由に書かせて、ドラマをもっと面白くしたらどうでしょう」。だが、ダメなものはダメなのである。法師が求めているのは、派手な演出で高い視聴率を稼ぐことではなく、真善美の物語が生み出す影響力なのである。
 
大愛テレビ局や人文志業についての理念を他人に説明する時、必ず五十年前に「慈済月刊」創刊号を発行した時の文章を用いる。「一文字一行たりとも無駄にせず、人々や社会に無益な話を書かない。また、主旨に反した感化を人に及ぼさず、『慈悲済世』と関係のないことを絶対にしない」。テレビやラジオの放送でも同じように、人心浄化に無益なことを報道することで一分一秒を無駄にしてはならないのである。
 
●葉樹姍総監督は、メキシコ地震の被災者を見舞い、心の痛みを取り除き、笑顔を取り戻すよう励ました。
 
慈済人文志業は人類の歴史を記録し、時代の証言者として、記録して保管するにとどまるだけでなく、後世に伝わって広め、さまざまな影像や音声、写真など資産を活かして、「旧法新知」(過去の事を尋ねて改めて新しきを知る)を達成すべきである。
 
以前、テレビが主流で、インターネットはその付随物だった。しかし、今の若い人はあまりテレビを見なくなり、スマートフォンからあらゆる情報を得て、自分の見たいものを選択する。そこで私たちも心してネットワークプラットフォームを取り込まなければならない。「法水が人心浄化の原動力となる」ように、テレビやパソコン、スマートフォンが「法水」を撒く道具となるのである。
 
ボランティアが「広く良縁を結ぶ」ように、ここ二、三年前から私たちは「連携」を重視している。我々としては、「良」は問題ないが、「広」を達成しているだろうか? 「同じ視聴者層」から一歩踏み出しているだろうか? それを乗り越えるには、より大勢の人々と結びつく必要があり、話上手でしかもその話を善用するテクニックを用いて、多様なプラットフォームの開発に力を尽くさなければならない。
 
 
プラットフォームが異なれば、視聴の仕方も異なり、また視聴者層によって好みも違ってくる。したがって、大愛テレビ局は、本分を守りながら創意をこらし、忠実な視聴者や慈済人を大事にして「初心」を忘れないようにしなければならない。「創意」というのは、時代とともに進化し、新たな視聴者層に広めることで、より多くの人に多様なプラットフォームを通じて、様々な角度から慈済を理解してもらうのである。
 
「環境保全ボランティアをはじめ人文真善美ボランティアや全世界の慈済人は、メディアを通じて人心を浄化する方法に呼応する形で、私たちのやり方に賛同してくれている。みなさんの心からの支援に感謝しており、大愛テレビ局もより素晴しい、充実した内容の番組を制作して、もっと多くの人に認められ、善行の列に加わってくれることを期待している。
 
*静思一刻
静思一刻:日常の美しい場面の写真をアップロードしたり、静思語を一つ選んでオリジナルのカードを作ることもできる。それをダウンロードして祝福カードとして親しい人に送るのもよい。
 
*志工早會
ボランティア朝会:毎日7カ所のボランティアがネット回線を通じて話す出来事の内容を知ることができる。
 
*行願人間
人間行願:仏法に関した番組には、「静思妙蓮華、菩提心要、衲履足跡、證厳法師が語る物語」などがある。
 
*即時新聞
最新のニュース:最新のニュースを随時ダウンロード、転送できる。スマートフォンにタッチすれば最新報道が見られる。
 
*TV直播
TVライブ:携帯電話やパソコンから大愛テレビと大愛ネットラジオの放送が視聴できる。
 
*人間菩提
人間菩提:毎日の證厳法師のお諭しを映像と文字で再現する。
 
*我在現場
私も参加している:イベントをライブ配信し、実際に参加できなくても、見ることで参加することができる。
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