慈濟傳播人文志業基金會
孝行する心は真の幸福、 世界の平和は最も喜ばしいこと
 
序の抜粋 
 
釈迦は二千六百年ほど前、未来の世界が五濁悪世になり、四大元素が変調して様々な災害が起きると予言しました。 釈迦が予言した未来とは現代のことであり、今、正に五濁悪世なのです。今の世界は正に仏陀が予言したように、広い範囲のものでは水害、火災、風害、そして、小さいものでは飢饉や伝染病、戦争などであり、どの災いが起きても世界の重大ニュースにならないものはなく、国から国へ波及し、人々は辛酸を舐めています。
 
私は「一人による一人の菩薩」運動を推進したいのです。それは、一人ひとりが人に影響を与えることで、同級生や仕事場の同僚、友人など身近な人に悟りを開かせることです。そして、一歩踏み込んで「一日に一人の菩薩」即ち、毎日、一人の人を済度するのです。わずかな愛でも尽きることがなければ、人心浄化の力は増していきます。そうして初めて五濁悪世の末法の時代で志を持った人が集結し、仏法を広める精神を啓発すると共に、この世に仏法を広めることができるのです。急がなければ間に合わなくなるでしょう。
 
人々に愛の心を植え付けるのはとても難しいことです。平穏無事な国の人は、災いに遭った人たちの苦しみを理解できません。 それが心配なのです。天国では福を作る機会がないため、仏は出現せず、そこで福を使い果たせば、また六道に落ちる、と釈迦は教えています。仏法が正法であることを理解していれば、幸福な人生であっても智慧を成長させ、平穏な時に愛を奉仕することで他人の苦を身で以て理解し、愛で以て解脱させることができます。このような人こそが智慧のある人なのです。
 
人や地域、国が互いに助け合い、平穏に暮らしている人が他人を助け、直ちに愛を奉仕して相手の役に立ったことが分かれば、私たちは気が楽になると共に自在になり、喜びを感じます。どこででも人と友人や家族のように仲良くなれれば、それは心温まる美しい世界ではないでしょうか。
 
人は皆、愛と純真な心を持っています。その純粋で大らかな愛の力を発揮し、感謝の気持ちで菩薩道を歩めば、行く先々で蓮の花が咲き、清らかな世界になるでしょう。その清らかな流れを人々の心に根付かせ、法水によって心が潤い、喜びが生まれれば、美しい世の中になるはずです。愛のエネルギーは実に素晴らしく、愛がこの世に存在しているのを目にします。実にめでたいことです。
 
人の本性は「孝」にあり、孝行ができることは幸せなことです。 一人ひとりの善なる孝行から始めて、少しずつその輪を広げていきましょう。規模の小さな家庭から大家族に至るまで孝行し、自分を愛すると共に他人をも愛し、大自然を大切にすれば、万物は共存し、世の中の全てが順調になり、平和で災難のない世界になるでしょう。
 
 
第一巻
人の基本
── 孝行は人の基本、
   そこから道徳は生まれる
 親孝行するのはしごく当然のことであり、 自分の健康と日常の礼儀作法を守り、 自愛して恩に報いるのです。自愛してこそ他人を愛し、 社会に奉仕することができ、 それが感謝の表れなのです。自愛と報恩、 感謝があれば、 最も有意義な人生だと言えます。
 
第一章
◎孝行心を育む
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両親の縁によって、この世に生まれた
 
過去世で両親と縁を結び、 今世、 両親の縁でこの世にやってきたのです。 故に親孝行するのは人の子としての本分です。
 
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孝行心がある家庭は繁栄する
 
孝行は家庭の根本です。 それがない家庭は繁栄しません。 根のない木のように、 枝も葉も伸びません。
 
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間に合う
 
善行と親孝行は直ちに実行に移すべきであり、待っていてはいけません。
 
 
第二章
◎善性を護る
 
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真善美の人生
 
純粋で善良な「孝」は「真」であり、 奉仕の実践が「善」、 そして、 それらが一つになって「美」しい人生を作り出します。
 
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自殺の三つの罪業
 
自殺することで犯す罪業は三つあります。   
一、両親から貰い受けた体を殺害することによる親不孝の罪。 
二、自分を殺す罪業。 
三、両親、 伴侶、 子どもを遺棄する罪
 
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世の中に奉仕し、大「孝」を尽くす
 
孝行心の表現は特定の時節に贈り物をすることではありません。大孝を尽くして世の中に奉仕すれば、親は常に嬉しく、子供を光栄に思うでしょう。
 
NO.257