慈濟傳播人文志業基金會
お節介の道理---人助けのアプリ 推薦篇
私たちの社会には、もっと多くの「お節介な人」、
とくに道理が通っていて、礼儀と智慧を身につけたお節介な人が必要なのです。
それも人々の心を温めてくれるだけでなく、
間違った価値観を持っている人に、目を覚まさせる効果をもたらす人です。
 
二十年以上前、アメリカの大学に留学し博士課程で学んでいた学生は、慈済現象について論文を書くため、静思精舍を訪問し、毎日他の人たちと一緒に寝起きしました。アメリカに戻る際、「なぜこのおばさんたちの力で、慈済病院が建てられたのか、やっと分かりました。もし博士たちだったら、成し遂げられなかったかもしれません」と彼は感慨深げに語りました。彼の話は五十二年間の慈済にその全貌を見ることができます。
 
ふり返ってみると、「慈済功徳会」が創設された頃の台湾女性の知識と経済力は高くありませんでしたが、三十人の専業主婦が證厳法師に追随し、毎日五十銭を貯金する小さな善行に始まり、女性の慈しみと優しい心を市場から社会各地に広げていきました。自分たちの生きがいを見つけただけでなく、知らず知らずのうちに、その細い流れが、現在では全世界に広がる大愛の巨大な流れとなりました。
 
 
近年「人助けの心理学」に関する議論で、女性特有の道徳観が重視されています。それは、人と人との間の暖かさと安心感、そして互いに支え合う責任意識に基づいているものです。慈済のおばさんたちは知らず知らずのうちに私たちを時代の流れに乗せてくれたのです。
 
慈済の慈善志業は四大志業八大法印が発端ですが、證厳法師の「慈悲心」に起因した貧困救済に始まりました。「慈善が私を開眼させてくれました。苦難な人たちと接していなかったら、世間の苦しみが理解できなかったでしょう」と證厳法師は言ったことがあります。
 
そういうわけで、證厳法師は「慈済」という二文字の意味を次のように解釈しています。「慈は人を楽にし、悲は苦痛を取り除きます。衆生は物質面だけでなく、精神面でも欠けているはずです。欠けているからこそ、苦しいのです。物質面で不足している人には物を援助し、病に苦しんでいる人には医療を受けさせますが、心が満たされず、煩悩を持っている人には何を与えればいいでしょうか。愛と仏法です。このように物を与えて生活を助け、愛の心と知慧で人の心を充実させることができれば、毎日が楽しく、煩悩のない日々を過ごすことができるのです」
 
初期の頃、證厳法師は六年間、自らボランティアたちを率いてケア対象家庭を訪問していました。苦労を厭わず貧困家庭を訪問し、支援を必要としている状況を理解しました。さらに貧困の原因を究明すると共に、ボランティアたちに支援を行う手順と方法を教えました。生活が改善された後は、今度は掌を下に向けて人助けするよう励ますのです。慈済の慈善は證厳法師自らが一歩一歩模索してきたものであり、「貧しきを救い、富者になることを教え、富者を諭して貧しきを助ける」という考え方で慈済独自の慈善の形が定着したのです。
 
慈済訪問ケアのボランティアは、そのルールに則って、苦難に喘ぐ衆生に深く接し、実践することで豊富な経験を積み、自己向上させながら改善し、無私の心で得た経験のすべてを伝承してきました。この本の主人公の訪問ケアに関する受け答えを見ると、人の話をよく聞いて理解し、自分の中で理解と整理をするのは理論的にも合致しています。それは豊富な人生経験と精進して学んだ真髄と言え、人への接し方や処世術、人助けのテクニックの宝と言えるものです。
 

20年以上訪問ケアに携わった経験を持つ19人の慈済ボランティアは、貧困や病に苦しむ家庭に長期的に付き添い、人助けのルールを伝承している。

作者・李委煌、黄秀花、邱如蓮、鄭雅嬬、張国雄
発行元・慈済道侶叢書出版
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清華大学社会学大学院の張維安教授は「社会の底辺から涌き起こる改善力」という文章に、「慈済人は『酵素』のように地域社会の中で発酵し、素朴で日常的な形で、長期的に社会の底辺で改善の力を発揮しています。、そのエネルギーは今の社会における文化の危機に対する希望となっているのです」と書いています。
 
その通りです。慈済人は「酵素」のように、自主的に人々が必要としている所に現れ、苦労も困難も厭わず、いつも愛をこの社会で発酵させているのです。ボランティアの陳朱定さんが本の中に「面倒を厭わず、何事に対しても少しばかりお節介にならなくてはいけません」と書いています。
 
確かに私たちの社会にはもっと多くの「お節介な人」、とくに道理が通っていて、礼儀と知慧を身につけた人が必要なのです。それも人々の心を温めてくれるだけでなく、間違った価値観を持っている人に目を覚まさせる効果をもたらす人です。この点に関して読者の皆さんは『雞婆有理・助人心法APP(お節介の道理・人助けのアプリ)』という本から徐々に理解していってほしいと思います。
(慈済月刊六一五期より)
NO.259