慈濟傳播人文志業基金會
あっけなく幕を下ろされた天使たち
止まった時間
 
●什邡紅白鎮中心小学校2008•05•18
 
子供たちが逝ってしまった。突然逝ってしまった。ランドセルを持っていく時間さえもなかった。さらに、両親にさよならを言う時間もないままに……。
 
 
二〇〇八年五月十二日、世界を震撼させた天災が発生しました。中国四川省汶川県で、その日、瞬時に天地がひっくり返るような地震が起きた時、その地響きは遠くの台北でさえも感じられました。
 
六日後、私は四川省什邡市の紅白鎮にいました。紅白鎮と汶川との間は大きな山に隔てられ、直線距離にすると約百キロ離れた小さな村です。目の前の美しい景色は見る影もなく変りはてて、小学校はなくなっていました。校内から響く笑い声はなく、子供たちもいなくなり、ただ残っているランドセルだけが彼らがここにいたことを証明しています。天地に慈みなく、天も天命を授けることなく、子供たちは両親の期待を一心に背負ってこの世をさっと駆け抜けた後、神様の指示によりあの世へ行ってしまいました。この時の中国はまだ一人っ子政策を厳しく実施していた時代でした。
 
物事は、一たび起きてしまえばもう元には戻りません。時間は過ぎると過去になってしまいますが、悲しみはいつまでも残ります。
 
●紅白鎮中心小学校は児童約200人のうち半数以上が犠牲になった。現在学校は公園になっている。
(慈済月刊六一八期より)
NO.259