慈濟傳播人文志業基金會
智力を活性させる
 
脳と体を活性化することで老化を遅らせることができる。頭は使うべきだが、煩悩を起こしてはいけない。
 

人生の日記を完成させる

 
桃園から新竹に出発する直前、上人は自分の弟子である慈済人に期待を語った。「苦難に喘ぐ人を助ける時だけ互いに協力し合い、菩薩精神を発揮するのではなく、普段からそうやって人と接することが大事であり、再び、凡夫に戻って仲違いしてはいけません。仏法を心に聞き入れ、人との付き合いにそれを活用し、執着を捨てて、法縁者(同じ慈済の門下生)と共にこの世で善行を成就させると共に、自分の慧命をも成長させなければいけません」
 
「慈済人であれば、合心、和気、互愛の各チーム力を発揮して、同じ方向に向かい、協力チームが菩薩の良能を発揮できるようにするのです」
 
以前、新竹に行脚した時、いつも鄭粧師姐の笑顔に迎えられ、かたわらで新竹連絡所の活動をくまなく説明してもらっていたが、鄭粧師姐は六月十八日にこの世を去った。上人は鄭粧師姐の夫と子供たちに、「私も心残りですが、師姐は今生を終え、次の人生に向かう因縁が成就したのですから、誠意を込めて祝福してあげなければいけません。とくに師姐は心に仏法を聞き入れ、とてもしっかりしていたために、臨終の時も心が動揺しなかったことを喜んであげるべきです」と話した。
 
「鄭粧には円満な家庭がありました。夫は彼女の志業を支持し、子供も聞き分けが良く、一心一志、仏心師志で以って正しい道を歩んで大道を切り開き、今生を無駄に過ごすことはありませんでした。彼女は人と接する時、いつも笑顔で迎え、何事も智慧と善に解釈することで対処し、彼女の模範行動は非常に多くの人を善に導きました。彼女の縁は終わりましたが、喜ぶべきことに、彼女の人生には欠点がなく、何の悔いもありませんでした。祝福すべきことです」
 
新竹の慈済人懇親会で法縁者が鄭粧師姐の模範的な言葉やその行動を懐かしんだ。彼女は人生の最期でも、見舞いにきてくれた法縁者が新竹静思堂という「家」を大事に守っていくよう託していた。彼女は往生した後、献体し、医学教育の成就に貢献した。感謝の追悼会には千人を越す人が参加した。
 
「鄭粧師姐は家庭では良き母であり、妻であり、慈済では何十年もの間、慈悲喜捨を実践して大勢の人と良縁を結んできました」と上人は言った。「彼女が可愛がった若い人たちは、すでに慈済の一員になり、これから彼女の愛のエネルギーを次世代に伝承していくことができるのです。これこそが社会の希望なのです」
 
 
また、「今回、行脚に出た時、何度もお年寄りケアに関することを耳にしました。統計によると、認知症患者の年齢層が低くなっているそうです。幸いなことに数多くの高齢の慈済人はまだ、ボランティアとして活躍し、毎日人々に奉仕しています。絶えず心も頭も体も使っているため、認知症になりにくいのです」と上人は言った。
 
「慈済でボランティアするには毎日、頭を使わなければなりません。歳をとればとるほど頭を使うべきですが、煩悩を起こしてはいけません。心を清らかに保ち、毎日、他の菩薩と接して互いに励まし合わなければなりません。喜びで以ってボランティア活動をすれば、慧命が成長して全てが良縁となり、来世以降、業力に引っ張られることもありません。そこには智慧の力があるからです。その力は『知識を智慧に変え』、正しい方向に向かって菩薩道を歩ませてくれます」
 
「人生は無常であり、生命は一日過ぎれば一日短くなります。紙の暦を破るように、最後の一枚を破れば、新しいものに取り変えなければなりません。来世で菩薩道を歩むために、良縁を積み重ね、毎日、生命の暦に日記を書き、豊富な内容のものに完成させるのです」
 
 

一体となった繋がりのある行動

 
上人は新竹のボランティア幹部と慈済ボランティアの「四法四門四合一」という組織構造についての話をした。それまで女性の大小のチームと男性の大小のチームで編成されていて、各人の所属地域と人力動員の問題が発生していたため、大、中、小という階級的な観念を打ち破って、合心、和気、互愛、協力という精神、即ち、「四合一」という枠組みにしたのである。
 
四合一チームには、役職の上下で誰それの言うことを聞くのではなく、「三」が「一」に加わること、即ち、合心、和気、互愛の男女チームが協力の男女チームに加わって一緒に事を成すのである。合心男女チームは経験が豊富なため、慈済が無から有に発展した歴史を新しい仲間に話すことで、法脈と宗門の精神を伝承している。
 
合心は伝承、和気は公布、互愛は企画、協力は実行というように、別々に行動するのではなく、一体となって繋がりのある行動をしなければいけない、と上人が説明した。人体に例えれば、合心が脳で和気が心臓、互愛が骨格であり、全てが一体となって初めて協力チームはその機能を発揮できるのである。
 
「合心は即ち、協力であり、慧命を途絶えさせてはいけません。老いたからと言って、引き継ぎを終えたから引退しようと考えてはいけません。日と共に生命は短くなっていきますが、歳をとればとるほど時間と競争して福と慧を修める(世に幸福をもたらし、智慧を増やす)ことで慧命を成長させ、日々を無駄に過ごさないようにしなければなりません」
 
 
 どのチームに所属しても、請われなくとも師となり、合心は人と和気藹々と触れ合い、和気は人と積極的に互愛すべきであり、誰もが心を一つに協力しあって慈済の志業を成さなければならない。また、法縁者の間では互いに関心を持って世話し、いつでも助け合い、互いに足りない部分を補い合うべきである、と上人は諭している。
 
 「一日でも慈済人になれば、一生慈済人であり、一旦慈済に入れば、誰もが心を一つにしなければなりません。最も経験のある者から初心者まで法脈を伝承するのです。合心、和気、互愛の三つのチームが協力に加わることが即ち、『四合一』であり、心臓と脳と体が一体で血脈が健全に流れるようになって初めて、責務を担い、多くの事を成すことができるのです」 
(慈済月刊六二二期より)
NO.263