慈濟傳播人文志業基金會
地球と共に生きる
 
天地は急を告げている。
地球を救う唯一の道は人心を正し、
生活習慣を変えることである。
 

明月のような清らかで光明のある心

 
旧暦八月十五日、朝の読経が終った後、上人が開示した、「知らない間に秋になっています。中秋の名月は特に清々しいものですが、その時になると天気がよく変わり、見えない時もあります。しかし、私たちの心にはいつどんな時にも清らかな明月が存在し、暗闇を照らしています。無明の雲をかき分ければ、明月は常に私たちの心に光明をもたらし続けてくれます」。
 
「修行するのであれば、時間を無駄にしてはいけません。何もしない時間を求める心は、薄い雲が風になびいて流れ、何重にもなって月の明かりを遮るようなものです。修行者であるなら、努力して自我の習気を変えなくてはなりません。修行は自分でするものであって、他の人が取って代わることはできません。日々、学ぶ仏法こそが修行の方角であり、それを生活に運用しなければいけません」。
 
「一日過ぎれば、水が足りない魚のように生命は短くなって行きます。私たちの生命は、魚が生活の拠り所としている川の水が流れ出し、それに伴って生命が終点に向かって進んでいるようなものです。従って、時間を無為に過ごしてはならず、心して精進し、決して放逸になってはいけません」。
 

息の合った幸せな師弟

 
中秋節に二十一の国と地域から来た慈済人医会のメンバーが花蓮の温かい慈済大家庭に帰ってきた。上人はボランティア朝会で、皆が一つの理念の下に同じ方向へと進み、各地で貧困や病に苦しむ人々を支援していることに感謝した。彼らは国境を越え、手を携えて世界中の医療の乏しい地域で良能を発揮している。
 
年次総会に招かれた栄養学が専門のアメリカ人、アイラナ・ホーキンス博士は「地球と共に生きる」を主題にした講演の中で、植物性の飲食は地球に有益であり、自ら環境保全と菜食を始めることで人々と共に衆生を愛護していると語った。
 
また、ラジェンドラ・パチョウリボーン博士は「宇宙家族」と題する話をした。研究結果と統計によると、地球の温暖化が海面の上昇を促し、それが近年の台風などの天災による被害を拡大させている。再生可能エネルギーを使い、菜食して簡素な生活に戻るのが地球を永続させる唯一の方法である。
 
上人は学者たちが学術的立場とその影響力で以って菜食と環境保全を進めていることに感謝し、大衆がその智慧の言葉を心に聞き入れ、身を以って実践してくれることに期待を掛けた。菜食と簡素な生活を実現させるのは難しいことではないが、一番難しいのは人間が欲望を断ち切ることである。誰もが心を広く持ち、世界で頻発している災害に目を向けることで、大自然が急を告げていると気付き、直ちに行動に移して地球を救う必要があることを理解するよう願っている。
 
今年の国際慈済人医会年次総会は精舎で閉幕式が行われ、上人は開示の時、「地球を守ることは一刻の猶予もならず、その方法は唯一、人心を正し、生活習慣を変えることです」と強調した。「宗教的立場から菜食するだけでなく、劇的に変化している気候を緩和するためにも、人心を浄化し、欲望を減らすことで衆生の生活が次第に自然に回帰し、環境の汚染と破壊を軽減することができるのです」。
 
 
また、大林慈済病院救急外来の李宜恭主任は、「以前、医者は病院で患者を見るだけで良いと思っていましたが、慈済病院に勤務し始めてからは、大都会を出て田舎に行ったり、国際災害支援で施療に参加して救急医療を緊急災害支援に応用し、異なった目でものを見ることができるようになりました」と語った。
 
上人はその話を聞いてこう語った、「苦難が発生した場所に行き、その人たちの側に行けば、より一層この世の苦が体得できます。苦しんでいる人たちは私たちの心からのケアを必要としており、一つの抱擁や彼らの訴えに耳を傾けるだけで、彼らの心の苦しみは慰められるのです。幸いなことに今まで数多くの国で慈済ボランティアが重症患者を引き受け、治療に向かわせています」。
 
上人は、参加者たちがその無私の奉仕精神である大愛を持ち帰り、医療現場や人間関係にそれを根付かせ、心して患者や貧困者に接することを期待した。僅かな愛を奉仕するだけで、長年、苦しんで来た人々はこの世の温かさを感じ取ることができ、永遠にその恩を忘れることはないのである。
(慈済月刊六二四期より)
NO.265