慈濟傳播人文志業基金會
時代が変わってもまだ昔の自慢話ですか?
問:両親はいつも「自分たちの時は…」と口にしますが、
時代が変わった今、彼らの意見は本当に参考にしていいものでしょうか。
 
答:確かに親はいつも昔のことを口にするものですが、それは子供に物の大切さを教え、時間を無駄にせず努力して欲しいからなのです。自分が子供の頃に家が貧乏だったことでろくに学校に通えず、仕事をしながらやっと卒業したことや、一人で稼いだ給料で五人家族を支えてきたことをどうしても伝えたいのです。
 
それを聞いている若者達は目を白黒させながら、「また昔話を持ち出されても、どんな様子かは想像できないし、今は能力がないと就職が難しい時代だから、二万二千元の低い給料ではとても五人家族を養えない」と内心で呟いていることでしょう。
 
そんな話を親から聞かされたくないのなら、逆に質問すればいいのではないでしょうか。経歴が広い親から学べることは多いはずです。質問が合っていれば、満足できる答えを得られるはずです。例えば父親がどんな仕事をして学問を完成したのか、どうやって学問と仕事を両立させたのかを聞けばいいのです。きっと両親も喜び、自分のためにもなると思います。
 
親にとって、今ほど子育てが難しい時代はありません。以前の子供は、言われたことは全て受け入れ、質問や反発はしませんでした。今の若者は、納得する理由がなければ逆に反論します。「時代が変わったから、昔のようにはいかない」と言われるに決まっています。
 
 
今の時代は親も家を出て勉強会に参加したり、親としての教育書を読んだり、親同士の座談会に参加したほうがいいと思います。子供と一緒に映画を見て、内容について話すのもいいでしょう。同じ本を読んだり、コンサートに行ったり、ゲームをしたりすることによって、子供の生活に入り込み、彼らの考え方を理解しながら、温かい話し合いのできる家庭を作り上げましょう。子供もそれぞれの年齢で違う問題に直面しますから、子育ては一生の勉強なのです。
 
両親から愛の言葉ではなく道理ばかりを言われては、親子関係は疎遠になってしまいます。軽い冗談や物語などを用意しておくと役立ちます。ことわざも覚えておけば、必要なときに子供と分かち合えます。例えば障害者でありながら社会で活躍している劉銘さんの「行動を妨げるのは手足ではなく、自分の考え方である」のような良い言葉は、いつでも誰に対しても使えます。
 
もし心から親子の対話を望むのなら、昔話を持ち出す代わりに、子供を精神的に励ます教育をしたいと思うはずです。温かみがあり、愛情の込められた話しであれば、きっと子供達は「また始まった。参考にする価値のない昔話だ」などとは言わなくなるでしょう。
 
親と子の関係は、正面から向き合えば、全ては改善されるはずです。お互いに歩み寄る努力をすることで、「昔話」や「反発」などの現象は無くなり、信頼関係も増していくのではないでしょうか。
 
昔話を聞きたくないならば、
質問を親に投げかけ、正しい方向に解釈しましょう。
きっと納得できる答えが得られるでしょう。
(慈済月刊六二六期より)
NO.269