慈濟傳播人文志業基金會
外国人労働者の健康を守る
外国人労働者は既に台湾の基礎労働力になくてはならない存在となっており、産業と長期ケアを必要とする家庭を支えている。彼女たちが台湾で働く最大の動機はお金を故郷に送ることであり、そのために長期に渡って家族と離れ離れになることを我慢しているため、大きなプレッシャーを感じながら生活している。彼女らの立場になって支援すれば、私たち自身を助けることにもなり、相互扶助の関係を築くことができる。
 
日曜日になると台北駅ロビーのタイル張りのフロアに大勢の若い男女が座って手振り身振りを交えながら談笑している。中にはギターを抱えて流行歌を歌い、蝋燭が灯されたケーキで友人の誕生日を祝っている人たちもいた。ひっきりなしに行き交う人々は彼らの言葉と鮮やかな色の伝統衣装に好奇の目を向ける。
 
「慈済が無料診察を行っています。皆さん健康診断に来てください!」と一目で外国人と分かる人たちがボランティアベストを着て、インドネシア語や英語で熱心に群衆に呼びかけていた。何人かがロビー西側に設置されたクリニックに来ると直ぐに案内の人が出て来て、「番号札を取ってください。初めての方は問診票に記入してください。後で身長、体重、血圧を測ります」と説明した。
 
北区慈済人医会は二ヶ月に一回、台北駅で外国人労働者を対象にした施療を行なっている。日曜日の午後一時頃になると受付に来る人が増えてくる。彼らは必要事項を記入した問診票を持ち、ボランティアの誘導に従って一般的な検査を行った後、希望する科へ移動する。
 
●15年来、北区慈済人医会は2ヶ月に1回、台北駅で外国人労働者を対象にした健診施療を行っている。平日、診察に行くのが困難な外国人労働者は休日を利用してここで多数の科の診察を受けることができる。眼科の診療区域で、医師が外国人労働者の目を仔細に検査していた。(撮影・陳李少民)  

台湾で介護の仕事をして七年になるユリは、何度も診察に来ているそうだ。「こういう活動は私たちに取ってとても助かります」。彼らは毎月決まって休みがあるとは限らず、普段病気になっても、雇用主は忙しいために彼女たちを医者に連れて行くことができず、かといって自分で勝手に医者に行くこともできない。従って、施療を行っている日曜日であれば、ついでに目や歯の検査も済ませることができるという。

 
ユリは「遠く故郷を離れた台湾に来ても、こんなにも私たちのことを思い、医師もボランティアもとても親切にしてくれるので、本当に心温まります」と強いインドネシア訛りの中国語で言った。
 
ユリは医者にかかる以外に、同郷のために通訳をしている。彼女たちは大方、台湾でお年寄りの世話をしており、夜中に目覚めるお年寄りに付き添うため、寝不足でいつも疲労感が伴うそうで、体が不調な時は自分でマッサージするしかない。「特にそういう時はホームシックになります」と感傷的になった。
 
二度目、台湾に来たファーラーは次の雇用主を待っているところだった。彼女の故郷はインドネシアのスラバヤで、仕送りして子供たちにもっといい生活をさせてあげたい、と思っている。彼女は前にも診察に来て、皮膚の病気は医師が処方してくれた薬で大分よくなったそうだ。また、胃の調子がよくなかったので、「医師の問診で朝はコーヒー以外に何も食べないのがよくないことが分かり、習慣を変えるようアドバイスを受け、今は大分よくなりました。一番役に立つのが内科です」と言った。
 
彼女によると、インドネシアでは医療費が高いため、ちょっとした病気なら我慢する人が多く、家庭が貧しい人は医者に掛ることができない。台湾では職種に制限はあるが、「医者に掛かれることが実に素晴らしいのです。体が楽になります」と流暢ではないが、意思の疎通ができる程度の中国語で言った。
 
ファーラーによると、彼女たちが休日に行こうと思っても病院は休みで、日曜日に行われる施療は彼女たちにとって格別に重要である。こんなに多くの台湾の医師や看護師、ボランティアが彼女たちのために奉仕してくれることを有難く思い、「慈済は私たちの休日に合わせているのだと思います。本当に感謝しています」と言った。
 
●外国人労働者は休日に台北駅に集まる。慈済ボランティアのベストを着た各国の労働者は無料健診に参加するよう同郷に呼びかけた。(撮影・陳李少民)

同じ地球上に生きる

 
台湾が外国人労働者を受け入れてから二十年以上になる。その数は二〇一四年には先住民の人口を上回り、二〇一八年末現在で七十万を超えた。台湾の人口で三十四人に一人が外国人労働者の計算になる。そのうちの二十数万人が介護の仕事に携わっており、台湾の長期ケア体制に欠かせない人力となっている。
 
出稼ぎ労働者が軽視できない労働力となり、それに伴って益々増える異なった顔立ちの人に接して、大衆は相手の立場になり、互いに理解し、学び合って共に暮らしていく心の準備ができているだろうか?
 
慈済人医会は二〇〇四年から外国人労働者のケアを始め、彼らが多く集まる台北二二八公園と聖多福天主堂で不定期の施療活動を行った。二〇〇五年、台北市労工局と健保局の協力を得ると共にラジオで情報を流した。慈済は定期的に二ヶ月に一回、台北駅で「台北市外国人労働者向け健康ケア及びこの世に愛を広める」活動を始めた。今年で十五年目になる。
 
今では台北駅で定期的に外国人労働者の健診と施療を行なっているほか、慈済人医会は新北市、桃園市、南投県、高屏などでも外国人労働者に対する施療活動を行っている。新北市政府前広場では新北市労働局と慈済人医会が協同で、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピンの祭日に合わせて、一年に四回労働者の健診を行っている。また、屏東東港と漁船乗組員の数が最も多い高雄前鎮漁港では、南区の慈済人医会が施療と衛生教育をすることで、異国で漁業に携わっている人たちの健康を守っている。
 
休日に行われる健診活動は小規模な病院を会場に持ち込んだようなもので、歯科、眼科、整形外科、漢方科、一般内科及び診察受付、血圧や体重の測定、と完備されている。また、労働者を心身共にケアするため、医療スタッフもボランティアも精一杯奉仕して健診活動を一体的に催し、介護作業に携わる女性たちは台湾の家庭を守ることで、互いに助け合っているのである。
 
台湾における外国人労働者統計
●計706、850人
●台湾の人口の34人に1人が外国人労働者。
●台湾で受け入れている外国人労働者の職種‥家庭での介護及び家事手伝い、介護仲介業者の介護専業職、製造業、建設業、漁業、家畜屠殺場。
●全体の37パーセントが介護の仕事で、「社会福祉労働者」に属し、63パーセントが「産業労働者」に属している。
●労働者の主な国籍‥インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム。
                             (資料の提供・労働部、2018年末現在)
(慈済月刊六二八期より)
NO.269