慈濟傳播人文志業基金會
悪夢の洪水から再建
十年の被災地支援を振返る
 
2009.8.9.屏東県林辺郷
 
十年前の八月、猛暑に見舞われた台湾では正に水不足が心配されていた。頃合いよく訪れた台風が焦眉の急を救うと喜ばれたのもつかの間、その「恵みの雨」は一変して「洪水の猛獣」となって襲ってきた。「モラコット」は台湾の気象観測史上被害の数字が最も大きかった台風としてその名を残した。
災害は人命や家屋に深刻な被害をもたらし、再建の道のりは十年以上の歳月を経たが、過去に戻ることはできず、悲しみを抱いたまま前進し、少しずつ新しい人生を切り開いて来た。
 
 

 

救助に専念
高雄の山間部では洪水と土石流により他の地域と結ぶ多くの道路が破壊され、民家が埋もれてしまった。軍隊はその中の新開部落で行方不明者の捜索を行った。

 
愛を届ける
被害が深刻な地域の一つである屏東県林辺郷では、慈済ボランティアが軍用装甲車による支援の下、孤立した世帯に温かい弁当と救援物資を届けた(写真右)。水かさは腰の高さに達し、一人の住民が物資を頭の上に乗せて水の中を渡って家路に着いていた(写真左)。

 
泥水の中を突き進む
屏東県林邊郷は水が引いた後も汚泥が堆積し、伝染病予防と衛生面の対策を行うため、泥が固くなって清掃が困難になる前に、台湾各地からの慈済ボランティアを動員して、住民の清掃に協力した(写真右 撮影・呉萬智)。慈済ボランティアが日用品と見舞金を携えて、南投県信義郷の集落を訪れた(写真左 撮影・王国村)。

皆で力を合わせて
被災後、慈善訪問ケアが始動し、医療奉仕が行われた。慈済人医会メンバーは視察団に同行して屏東県萬丹郷に入り、住民の治療を行った(写真左)。住民はまだ止まないショックを話し、慈済ボランティアは話を聞きながら涙を拭ってあげた(写真右上)。ボランティアは台南市大内郷の被災地で視察を行ったが、泥の堆積が深刻で、少し歩くことさえ困難だった(写真右下)。
 
 
再建復興
2009年11月15日、高雄杉林大愛村の建設が始まり、復旧作業に被災者を雇用する支援プログラム(CFW)への参加を呼びかけた。翌年の1月、恒久住宅ができあがり、いち早く住民に入居してもらった(写真下)。2010年2月20日、村に新しく教会が建てられ、信者たちが初めて礼拝を行った(写真右)。
 
(慈済月刊六三三期より)
NO.274