慈濟傳播人文志業基金會
教育の進むべき道
慈済の済度は慈善による奉仕に始まり、その後教育志業を繰り広げてすでに満三十年になる。ボランティアは奉仕と人文を糧とした関心を、慈済の学び舎に寄せてアイボリータワーを展開し、現在社会に大きく貢献するとともに世界中に福祉のうねりを巻き起こしている。
 
例を上げると、今年の四月にイギリスの高等教育専門誌「THE」から発表されたTHE世界大学ランキングに、慈済大学はその名を連ねている。また国連開発計画の定めた「持続可能な開発目標(SDG)」の十七項目中十一項目による総合的評価において、世界で六十七番目、台湾では一位だった。「健やかな心身と社会福利」と「消費と生産様式に確かな永続性を」という二項目の指標において、慈済大学は台湾の大学の中でも顕かに抜きんでている。
 
また慈済科学技術大学の「地域包括ケアと高齢者の健康促進」及び「農産品の精緻な研究開発」では教育部企業社会責任CSRの計画補助を受けている。前者はまたCSRの最優秀実践賞をも獲得していた。農産品及び看護機具の精緻な研究開発に努め、国内外で多くの発明賞を獲得している。
 
以上の例から見て、慈済高等教育の場では地域社会や人類の生存環境に対して関心を寄せており、学術、専門知識を通して、社会に実践能力と影響力を発揮していることがわかる。この学風は人格薫陶の助けになっているだけでなく、今教育の進むべき道の青写真を示しているといえる。
 
教育の伝統的使命は、人材教育と知識の累積を進めることにある。しかしながら資本主義は、経済優先の考慮を受けて、高等教育に職業訓練を期待しているといえる。一旦景気が下落すると、悄然とした就職市場には学歴も価値のないものに代わってしまい、教育までが連帯責任を問われてしまう。この時、教育は知識という力をいかにして貢献すればこの困難から抜け出せるのだろうか?
 
ボランティア奉仕の力をかりて、社会に入って問題を見つけ解決する場合、慈済の教育体系では社会的責任と影響力を素早く形成できることに重点を置いている。慈済科学技術大学の教師と生徒のように長期ケアボランティアの拠点に投入して地域の年長者の健康問題を理解したり、看護の分野から補助器具を開発したりすることなどであり、その中にはAPP携帯装置や補聴器の開発等が含まれる。また年長者の健康に関するデータを集めることは、同時にその人専用の健康管理を提供することになり、生活品質の改善に役立つはずである。
 
二〇一八年世界経済フォーラムが示すように、世界の前三大問題は、気候変動、衝突と戦争、並びに貧富の差の増加である。これらは全人類に影響する重大問題で、そのすべては地元の人脈と連携が必要だが、教育で得た知識の実践が更に重要となる。
 
本期の主題報道では、慈済の建設支援である減災希望工程が徐々に完成して使用されつつあり、慈済は他の社会福祉機構と公益合作を行っている。慈善と教育を密接に結びつけ、一歩一歩着実に人材育成の礎を築き、教育の進むべき道を示している。
(慈済月刊六三六期より)
NO.277