慈濟傳播人文志業基金會
シルバー世代の養生法
 
体と心、頭を使い、自信を持って
人の役に立つことで、衰えを遅らせることができる。
 

多機能リサイクルセンター

 
台大病院の王正一教授と證厳法師の縁は花蓮慈済病院建設の準備段階に始まり、病院開業後、人事と行政及び医療教育を手伝いました。王教授は台大病院を定年退職後、毎週、花蓮慈済病院で講義すると共に、慈済医療志業の役員になりました。九月六日、王教授が来訪した時、法師はその場にいた医療志業の管理職たちにこう語りました、「王正一教授の人生には一心一志しかなく、患者と医療教育のために尽力したことは敬服に値し、感謝すべき医師及び学者なのです」。
 
王教授は法師と高齢者長期ケアについて話し合いました。今、高齢化社会を迎えて、高齢者の問題は社会の大問題になっています。心身共に健康であれば、自立した生活ができ、逆に人生経験と智慧を活かして社会全体を格上げすることができるのです。最も政府と社会の支援を必要とするのは、長期間寝たきりまたは認知症患者の家庭です。
 
「私たちは皆、高齢者が適切なケアを受けられることを望んでいますが、それには一般大衆の高齢者に対する考え方と態度を改め、高齢者の社会に対する貢献とその価値を認識する必要があり、感謝と尊敬の気持ちで以て接することで、高齢者が尊厳を持って生活できるようにすることが大切なのです」と證厳法師が言いました。
 
「高齢者が病気になるのは自然の法則ですが、知力の低下や認知症は最も憂慮すべきことです。人によっては体が丈夫であっても認知症を発症して家族のことを忘れたり、二十四時間介護する必要があるため、家族の心身や生活にとって大きな負担となるのです。医療の発達で認知症の治療ができるようになることを期待するだけでなく、慈済は一民間慈善団体として地域社会で支援とケアを行っています」。また法師によれば、地方の慈済ボランティアは、大林慈済病院認知症センターの曹汶龍主任及びそのチームと協力して「記憶保養クラス」を開設しました。即ち、医療の専門家と地域ボランティアが協力して多方面から認知症患者の家庭をサポートするのです。
 
法師は、行脚した時に記憶保養クラスの参加者に会いましたが、その人は六十歳余りで既に認知症になっており、それを見て心が痛んだ、と嘆きました。また、認知症の肉親をケアする家族の心労の話を聞き、とても悲しく思いました。「家庭によっては他人に認知症患者を抱えていることを知られたくないといって、どんなに苦労しても外部からの支援を求めないため、慰問や励ましを難しくしているのです。また、認知症患者の家庭に関心を寄せるといっても数人でたまに訪問するだけで彼らの苦しみを解決できるわけではありません。かなりの人数を投入して大きな心から出る力を奉仕すると共に、医療等多方面からの支援も必要であり、実に容易なことではありません」。
 
法師がかつて皆さんに語ったように、家庭こそが最高の養護ホームなのですが、今の家族構成と人々の考え方は以前と全く違っています。そして、もし患者に医療ケアが必要になった時、一般的な家庭にケアする能力があるとは限りません。
 
 
「健康な家庭は三世代、四世代が一つ屋根の下で暮らし、子供が親に孝行し、中間世代が結婚して子供がいれば、模範となって子供に自分たちの親に対する孝行を見てもらうのが家庭教育であり、倫理秩序を代々伝承していくべきです。これは私の理想ですが、今の若い人は殆どが故郷を離れるため、お年寄りが独りまたは夫婦で暮らすしかありません。一旦病気にでもなれば、ボランティアに頼るだけでは完璧なケアを受けることができないため、専門の長期ケア人員にも参加してもらう必要があるのです」。
 
法師によれば、お年寄りが寝たきりでも認知症であっても生活は他の人に頼るほかなく、それは誰も望まない状況ではあっても、未然に病気や認知症、事故による怪我を減らすことで衰えを遅らせることはできるのです。慈済には数多くの八十、九十歳または百歳を超えた高齢者がいますが、健康で精神的にも思考や反応がとても速いのです。未だに社会で大勢の人と一緒に地球環境を守るために奉仕しています。認知症や衰えは平素からの行動によって予防や改善ができるのです。
 
「これら慈済人は私よりも年上ですが、いつも慈済のことを考え、どうやって人助けし、思いやることができるかを考えています。心も頭も休むことなく、体も動き続けているのです。慰問や家庭訪問以外に、地域社会で資源回収を行い、リサイクルセンターで分別の仕事をしています」。
 
台湾全土にある慈済リサイクルセンターは毎日、八万人余りのボランティアに分別の仕事を提供して喜んでもらっており、彼らの生活の中心になっています。リサイクルセンターは地域のお年寄りのデイケアセンターにもなり、自立した行動ができる人や多少行動の不自由なお年寄りが子供や孫が出勤したり登校している間、自分自身も安心して過ごせる場所となって多くの同年代のボランティアと一緒に善行し、子供が退勤してから迎えに来ることができるのです。こうすれば、お年寄りは独り寂しく家で過ごす必要はなく、体や脳の活性を保って衰えを遅らせ、自分たちもまだ役に立つのだと自信を持つようになり、人生に尊厳が出てくるのです。慈済リサイクルセンターが発揮する功能はお年寄りの「デイケア」の参考となるのではないでしょうか。
(慈済月刊六三六期より)
NO.277