慈濟傳播人文志業基金會
ネットで遊んでばかりいないで、早く勉強しなさい!
問:今の教育は「個性に準じた発展」を大切にしています。しかし、わたしの子供は毎日ビデオゲームとネットで遊ぶばかりです。興味と潜在能力が見えて来ません。勉強するよう強制するしかありません……
 
答:先生はいつも学生が学習意欲に欠けている、と訴えてきます。この現象は年齢層が高くなるにつれ多くなっています。私の同僚は「今の学生は言うことを聞かず、勉強に興味がないので、このまま行けば、国全体に影響するはずです」と言ってます。親は子供の興味や潜在能力が見出せず、勉強するよう強要するしかありません。しかし、子供はデスクに向かっても本当に文字が頭の中に入っているとは限りません。
 
 こういう子供に合う方法がいくつかあります。親の考え方を整理し、子供が自分の興味と潜在能力を見付ける手助けとなって、個性に沿って発展させることができるかもしれません。
 
 適度に手放しで子供に自主的に学習させる:今、無料の学習ウェブサイトがあり、面白くて生き生きしています。オンラインゲームや学習ソフト、映像等を通して勉強ができます。例えば、英語や数学を勉強する時、親が子供と一緒にインターネットで検索します。ふさわしい方法を見つけた時、子供に選択と決定を任せます。学習には様々な補助方法があります。教師と教科書に限る必要はありません。
 
 子供の長所を見つける:詩人の李白は「天 我が材を生む、必ず用あり」と言いました。私達も子供には必ず得意なことがあることを信じてあげましょう。勉強することだけが道ではありません。
 
 ある課外指導に参加した子供はどの科目の成績も一桁か十何点で、担当の先生が色々な方法を使っても成績が上がりません。子供が課外指導に来ない夜は何をしているのか知りたいと思い、電話をかけてみました。すると受話器の向こうから物を切ったり、鋸の音が聞こえてきました。何をしているのかと聞くと、「マジンガーZを作っているのです」と答えてくれました。他にも何か作っているのか好奇心を持ったので、学校に持ってきて皆に見せてくれるよう言いました。
 
 翌日、手先の器用な子供だということを発見しました。独学で生き生きした玩具を作り出しており、目からウロコが落ちる思いでした。その子の才能は勉強ではなく、手工芸にあったのです。直ぐにお母さんの同意を取り付けて、毎週土曜日と日曜日に、あるボランティアの工房に行って学ばせ、子供に教科書以外の学習に対する自信と楽しさを取り戻させました。子供の学習は教科書にあるとは限らず、時には、異なった方面から手伝ってあげることができるのです。
 
 
 学習は大変な事:私達はよく「楽しく学習する」という言葉に惑わされます。あらゆる学習が楽しい事のように思っています。しかし、学習には成果が付き物で、反復練習が必須で、そのプロセスは無味乾燥で孤独なものであり、決して楽しいとは言えません。成果が現れた時に喜びがついて来るのです。
 
 国際的に著名なピアニストの郎朗は「本当に練習が好きな人はいません。私も例外ではありません」と言ったことがあります。その言葉からも学習は辛い事だと言う事が分かります。従って子供が勉強する時に親が適度に付き添ってあげるべきで、側で携帯を弄っていてはいけません。
 
 子供に学んだことを消化させる時間を与える:人それぞれ、時間や体力に限界があります。子供が競争力を失うのを恐れて、学習のスケジュールをいっぱい立ててあげてはいけません。よく、小学生や中学生が放課後、重い鞄を背負って塾や習い事に行くのを見かけます。夜、家に帰るのは十時になり、その時、疲れ果てて学校で学んだ事を消化出来ません。学習は往往にして「人の真似をする」だけになりがちで、本当の効果は出てきません。また、スケジュールがいっぱいではかえって子供に学習の意欲を無くさせてしまいます。この現象は中学や大学の時に現れ、果ては、大学を卒業しても本を読まなくなり、学習意欲と興味を完全に失ってしまうのです。
 
 学習は一生の事で、十二年間の義務教育と高等教育だけではありません。子供に自ら進んで興味のあることを学習させようと思うなら、親は付き添いと励ましの他に、子供と一緒に得意とすることを個性に沿って発展させれば、生涯学習する子供を育て上げる事が出来ます。
(慈済月刊六二九期より)
 
NO.279