慈濟傳播人文志業基金會
真心で平安を祈ろう

警戒心を高めても、パニックになってはならず、

未だにこの病に特効薬はないが、妙薬がある。

自己管理を徹底すると共に、   

敬虔な心で世の平安を祈ることである。

 
新型コロナウイルスの感染拡大は既に世界百六十以上の国と地域に及び、感染した人の数は十八万人を越えました。このウイルスは目で見ることも手で触ることもできず、まだ特効薬がありません。何時まで続くか予測もできない中で、誰もが顔色を変えるほどの不安を感じています。
 
この深刻な感染に対して、心配したり憂鬱になるのは無駄なことであり、先ず落ち着くことが大切です。濁っている水を動かさないでいると砂がゆっくりと沈殿していくようなものです。この時期に危険を感じ、恐怖と戸惑いを感じますが、それよりも思考を転換し、愛を発揮して智慧を高め、過去の過ちを反省して未来の方向を探ると共に、この伝染病が速やかに過ぎ去ることを願った方がいいでしょう。
 
今回の伝染病の特効薬はまだ、見つかっていませんが、一つ妙薬があります。敬虔な心で世のために祈り、祝福の力はとても大きいと信じることです。また自ら目覚め、善念を高めて心を揺らぎないものにするのです。
 
衆生の生活は元々単純でしたが、次第に享楽を求めるようになりました。それは益々エスカレートし、能力がある限り手に入るもので生活を楽しんだ結果、環境汚染を引き起こしました。中でも美食の享受が一種の風潮になりました。ありとあらゆる生き物を食べるようになり、残酷で貪欲な考えが殺生の業を作り出していることに気がついていません。宿世の因果が長い間に蓄積して共業となり、大自然の反撃を招いているのです。
 
社会の変化は目まぐるしく、心の貪婪は知らぬ間に起きており、古き良き善を守る観念が薄れています。善と悪を天秤にかけたならば、片方の善が軽い時にはもう片方の悪業の方に傾いたままです。慈悲と喜捨を秤の両端に置いて、過去の生活を反省し、正しい方向へ向かわなければなりません。
 
ウイルスの源は多くが動物に由来しています。人類が貴い命を殺害することで口の欲を満足させているため、生命間の調和が取れなくなり、万病が発生しているのです。私たちは他の生命を守ることで人類を助けるべきであり、生霊を護りながら人類が健康になることを願うには菜食するしかありません。
 
無明と口の欲(食の欲望)をなくすことです。主食と雑穀、それに野菜さえあれば充分に栄養を満たすことができ、それは安心できると共に理に適っているのです。誰もが心身共に健康であれば、世の中は平安になります。天地万物は共生共存しており、殺生を戒め、斎戒するのです。生命を護るには愛が必要であり、呼びかけ続ければ、人々は呼応してくるでしょう。
 
菜食は慈悲心を培います。人間に福をもたらし、社会に安定と幸福をもたらすことが即ち慈悲心なのです。病苦を見て善を結集して奉仕し、苦難を増殖させないのが慈悲です。慈悲心を持ち、「慈悲をナビゲーション」として、人々の心が道を見失わないよう、水先案内人となって果てしない大海原の中で一艘一艘の船に慈悲の灯を点し、灯台の方向へと導くのです。
 
ウイルスは交通機関を使う人の移動に伴って拡散します。こういう時期は観光旅行を控え、接触による感染を減らすことで、不安に陥らないようにするのです。現代社会では家族全員が集う機会が少ないため、この機会に一家の団欒を大切にすべきです。法縁者の間では少人数でも随時、連絡を取り合い、感情を温めて智慧を高めるようにしましょう。
 
三月八日の世界慈済ボランティア精進活動は防疫のために、初めてオンラインで講座を開設し、三十の国と地域の慈済道場で二万一千人余りが参加しており、映像は十八万回も再生されました。精進日の講座内容は防疫の方法が中心で、一人ひとりが自愛すると共に規則を守り、マスクの着用と小まめな手洗いを指導しました。厳格に自己管理すると同時に、水を無駄に使わない手洗いの方法を教えました。
 
今は大勢で集まることはできませんが、皆がケータイで知人に菜食と祈りを呼びかけ、励まし合うことはできます。警戒心を高めても、パニックになってはいけません。心を落ち着かせて愛の心を以て再出発するのです。医療人員が勇敢に第一線に留まり、愛を以て生命を救っています。健康な人も感謝の心を込めて敬虔に世の平安を祈りましょう。皆さん心して精進に励みましょう。
(慈済月刊六四一期より)
NO.281