慈濟傳播人文志業基金會
台湾篇

母の子育て指南

              ◎花蓮 林思彣
                   
小さい頃、私と弟が言うことを聞かないと、母はこの雑誌を開いて読んでくれました。私の反抗期には、部屋の鏡に上人の言葉を書いて貼ってあることもありました。その頃はまるで「呪文」のように思えましたが、いつも見ているうち、ふいに気持ちが伝わってきたのです。母に心配ばかりかけていた頃、「両親に安心してもらえる子供には福があります」という言葉を見た時、私は涙が溢れてきました。私は母から逃げているだけで、何も大切にしていなかったと分かったのです。母は一人で私と弟を育て、辛いことも心にしまい、この雑誌を読み聞かせることが唯一私たちとの共通の話題でした。「両親は子供の模範でありましょう」「菩薩の心で自分の子供を大切に愛しましょう」。上人の言葉を自分に言い聞かせ、私たちの成長を待ってくれていたのです。
 
私が大学に入学すると、母は慈済青年社(慈済の学生ボランティアチーム。略称は慈青)に入るよう勧めてくれました。そこで多くの仲間と出会い、奉仕をしながら、時間があれば母を見習って「慈済月刊」を読んでみました。各地の菩薩の皆さんの行いを知り、その心情を思いやるうちに、自分も今を大切にしていこうという気持ちになりました。もう母に「呪文」を書いてもらう必要はなく、私が好きな言葉を見つけて、分かち合う番です。「慈済」が繋いでくれた母との絆を大切にし、これからもよい親子でいたいと思っています。
 
No.249