慈濟傳播人文志業基金會
こう話せば子供に気持ちが伝わる
問:愛が深ければ期待も大きいという言葉がありますが、
      逆効果になることもよくあります。
      どうすれば親や先生たちの気持ちが
      子どもに伝わるのでしょうか。
 
はげます!
 
答え:
證厳法師がおっしゃった「愛が深ければ深いほど、教えることが大切になる」という言葉を聴いて、私は慈済に加入しました。そして自己を反省し、我が子と学校の教え子にどんな良い言葉や、ユーモア溢れる言葉を使えば良いかと考え始めました。
 
「いい言葉を聞くと冬にでも温かく感じ、逆に悪い言葉は人を傷つけ、六月でも寒さを感じさせる」と言う諺のように、自分の気持ちをいかに表現すれば子供に伝わり理解してもらえるでしょうか。コミュニケーションスキルをどのように磨けば、この気持ちを子供にわかってもらえるのでしょうか。
 
「一言の励み」という本の中にこんな話が書かれています。米国の著名な演説家カーネギーは小さい頃非常にわんぱくな子でした。九歳の時、父親が再婚して継母を連れてきました。父親は新しい妻にこう言ってカーネギーを紹介したのです。「この子はこの町一番のわんぱく坊主だから気をつけてくれ」
 
しかし意外なことに継母はカーネギーに近づいて両手で彼の顔を包み込んで見つめながら夫に言いました。「この子はいたずらっ子ではありませんよ。頭が一番いい子なのです。ただその情熱をどこに注いだら良いかがまだわからないだけなのです」
 
この言葉にカーネギーは感動して、心が温まり、目が潤みました。その後、カーネギーはもういたずらをやめて、コミュニケーションスキルを高めるため真剣に勉強しました。
 
カーネギーのお父さんは、言葉が石やナイフのように鋭くとがっていましたが、継母は花や風のように穏やかな言葉で人を喜ばせました。
 
言葉を口にするとき、自分の気持ちが穏やかでないと相手に喜んで聞いてもらうことはできません。その上誤解を招く可能性もあります。もし愉快な会話ができ、楽しい雰囲気になれば、コミュニケーションがスムーズに進み、良い結果になると思います。
 
子供と大事な話をする必要がある時、誤解や理性のない言葉を用いるのを避けるため、私はよく手紙を書くことにしています。その手紙の初めに必ず書くのは子供を褒める言葉です。そのあとはその子に伝えたいポイントです。このようにして、伝えたい思いが伝わるように、そして、その子を傷つけないように注意していました。
 
子供に話すとき、
喜ばせたり励みになる言葉で相手を褒め、
認めてあげるといいでしょう。
ユーモアに溢れる良い言葉を使いましょう。
 
手紙が面倒だと思う人もいるかもしれませんが、教育という道は長いですから、後悔のないように、私たちはもっと工夫を凝らしていかなければなりません。そしてそれは子供のためにも、自分のためにもなると思います。
 
「口を慎む」「口業を作るな」ということはよく知られていますが、もっと重要なのは、「いい言葉を発する」ことです。いい言葉で愉快な雰囲気を醸し出すことができますし、聞いている人も発する人も楽しいし、作り出したエネルギーはプラス的で、強大な力になります。結果的にそれは利己的だけでなく利他的な行動とも言えるでしょう。
 
それゆえ、教師たるもの常に自分の言葉は人を喜ばせたか、励みになったかと反省する必要がありますし、その言葉で相手を褒めたり、認めてあげたりできたかどうかを考えるべきです。そうしなければ、子供たちと今生に結んだ良縁を逆に壊してしまうかもしれません。
(慈済月刊六一三期より)
No.258