慈濟傳播人文志業基金會
慈済はなぜ、 安心家庭訪問を続けるのか
慈済は十一日間に九千四百五十七世帯の「安心家庭訪問」を終えた。
被災した家庭に祝福を贈り、寄り添う。
再調査をして短期、中期、長期に援助の必要な弱者家庭だと判断すれば、
以下の後続支援も実施する。
・一人暮らしの高齢者に対する長期ケア
・被災学生に対する就学支援
 
「すべてはもう過ぎ去ったのです」。慈済が人を感動させるのは、身を以って行動に示すところです。慈済のユニフォームを着たボランティアは、両手で一人暮らしのお年寄りを抱き寄せ、背中を軽くたたいて、無言のまま優しく接すると、お年寄りは不安がぬぐい去られたかのように見えました。雨が止み、空は晴れて、お年寄りの心も安らかになっていました。
 
安心家庭訪問は被災後すぐに行う大事な活動です。素早く被災地に駆けつけるのは、被災者の不安を和らげるためです。そして、證厳法師と全世界の慈済人からの慰問と祝福の気持ちを贈るのです。災難に遭った被災者の家を訪ねて回り、困ったことはないか、ほかに何か必要なことはないか、被災者のニーズを把握するのです。
 

   撮影・簡淑絲

●慈済ボランティアは被災した布袋鎮の家を一軒ずつ回って訪問した。被災者の話を聞き取り、證厳法師からの慰問の手紙と見舞の品を手渡し、被災者に法師の温かい心遣いを伝えた。
 
八月二十三日の水害を例にとると、慈済ボランティアは大雨の中、大至急水害が発生した地域へ弁当と日用品を送って心身を温め、水が去るのを待って被災者の住宅を清掃しました。被災者は、ほとんどの家財が使えなくなり、買いなおすと出費が大きく、子供の登校日も近いので学校の雑費や学用品はどうしようかと悩んでいました。
 
これらを調査することが安心家庭訪問の目的です。すぐに被災地の情況を把握して、慰問金や慈善物資、日用品購入のプリペイドカードを贈って、急場に役立ててもらいます。被害が甚大な嘉義県東石郷と布袋鎮を訪問した時、二百世帯以上は今後も訪ねる必要がありました。同じく現地を訪れていた嘉義県の慈済台中支部社会服務組の劉慧芳組長が、「被災者の方たちは、『安心家庭訪問に訪れる藍天白雲(青いシャツと白いパンツの慈済の制服)の慈済ボランティアは、安心を持って来てくれた』と言っているのです」と話すように、安心家庭訪問が被災者に安心を贈るということでした。被災者が安心し、心を広く持ち、気が晴れる、と言う意味です。
 
今回、安心家庭訪問を行った中に、多くのお年寄りがいました。一人暮らしのお年寄りは、長期ケアと結びつけて世話をする必要があります。急速に家の中へと流れ込んでくる水に、物を移動する間もなく、すべては流されてしまいました。その住民の生活が元のように戻るように、ボランティアは中古の家具を探して援助するほかに、地域の人々を集めて平安無事を祈る祈福会を行いました。被災者の恐怖を取りのぞき、慰めるためでした。
 
安心家庭訪問では、被災者の住宅だけでなく、学校も訪問します。ボランティアは被災地の学校を訪ね、被災して困っている学生の需要に応じて、すぐさま支援をするのです。
 
今回の急難救助に動員したボランティアは延べ一万人を超えました。被災地は非常に広く、配付の準備は想像以上に困難を極めました。物資配付と家庭訪問ルートの計画は非常に複雑で、里長や隣長に協力を要請し、支援を必要とする人たちを探さねばなりませんでした。自らも被災した嘉義県の慈済ボランティアの施哲富は、「安心家庭訪問の実施は簡単ではありませんでしたが、皆は短い時間で大規模な思いやりの活動を成し遂げました」と言いました。
 
●8月末、被災地の浸水は全て解消した。静思精舎の法師が9月1・2両日、慈済ボランティアを伴って嘉義県の布袋鎮と東石郷村里、さらに台南市塩水、学甲、将軍、新栄を慰問に訪れた。訪問した世帯は合計6000世帯に上った。
 
台南の慈済ボランティア、黄福全は、「被災地では慈済について誤解をしている里長たちもいましたが、私たちと一緒に訪問してくれたので感謝しています。彼らは、訪問しているうちに慈済の真心を感じ取り、活動を終えた後には感動して涙を流していました」と話す。
 
黄福全は、安心家庭訪問をしているうちに、これは苦を見て福を知る旅だと思いました。突然襲いかかってきた災害に、どんなに慌て、驚いただろうか、生活の重心を失った様々な話の中で、一歩踏み出すきっかけをつかむのです。
 
二〇一四年七月三十一日の深夜、高雄でガス爆発が発生しました。二〇一六年二月には台南で大地震が起こり、二〇一六の七月にはスーパー台風ニパルタックが台東県を襲い、重大な被害をもたらしました。さらには、今年の八月二十三日に水害が発生し、慈済は安心家庭訪問の支援活動を実施して、台湾全国からボランティアが続々と支援に駆けつけました。
 
命とは呼吸をしている間だけあるものです。いつもと変わらない呼吸で、足取り軽く、安心家庭訪問をしています。しかし、無常や天災が発生した時に、すぐさま安心家庭訪問に行くのは、被災者に「自分は忘れられていない」と安心してもらうためです。ボランティアは自発的に、苦労をいとわず、温かい思いやりを与えているのだといえます。
(慈済月刊六二三期より)
No.264