慈濟傳播人文志業基金會
敬虔が平穏をもたらす
八月のお盆(中元節)の期間中に、慈済基金会は台湾全土で二十八回の「七月吉祥孝親祈福会」を催した。親孝行、斎戒を通して生物保護を訴えかける感動的な劇を公演し、観衆が自ら行動することに期待し、この世の人々のために祈った。
 
「私たちは台湾に住んでいることを常に感謝すべきです。感謝の心には敬虔さがなければなりません。その心がなければ、感謝しているとは言えません」。感謝の気持ちは祈福会の会場でだけ起こすのではなく、心の中の敬虔さから出てくるものでなければならないと證厳法師は大衆に期待した。そして、平穏な時に福田を耕して、敬虔さを示すべきであり、貪欲に利益を追求して、私たちの生きる拠り所である大地を破壊してはならない、とも諭された。
 
今年の五月から六月にかけての台湾の梅雨期の雨量は、予期したほどの量はなかった。数年に一度空梅雨が発生する。八月二十三日から熱帯性低気圧と西南気流が発生したため、干ばつは解消したものの、逆に一週間続いた豪雨で西南沿岸地帯が冠水した。
 
気象予報士の分析によると、今回の降雨量は二○○九年の台風モラコットには及ばないものの、その年以降、台湾で最も激しい豪雨だった。現地は劣悪な排水と地盤沈下、高潮などの原因が重なり、水は容易に引かず、予想外に被害が深刻化した。
 
嘉義県と台南県沿岸の被災地では高齢化が進んでいる。働き盛りの世代は外に出稼ぎに行き、残された被災者の多くは高齢者である。数多くの慈済ボランティアも被災したが、その翌日から村役場が調達したいかだや軍用車に乗って浸水した村落を回り、温かい弁当を届けた。また、水が引いた地域では、視察と慰問を行うと同時に清掃を手伝った。
 
これが今月号の主題報道である。全国からボランティアを十一日間動員して一万世帯以上の被災者を訪ね、緊急慰問金と慈善物資交換カードを届けた。また、後に弱者家庭の再建支援を実施するための調査を行った。さらに、被災した学校を訪れ、支援を必要とする家庭がないか、聞き取りを行った。
 
嘉義県にある大林慈済病院は県の衛生局(保健所に相当)の緊急医療活動に協力すると共に、避難所で診療を行った。慈済人医会と医療志業体が地域を超えて合同で結成した施療チームは、家庭訪問を行い、無料診療所を設置した。
 
南部水害支援と時を同じくして、慈済ボランティアは初めて災害支援のためにラオスを訪れた。同国のアッタプー県では、七月下旬にダム決壊事故が発生し、下流にある村落で洪水被害が発生した。慈済災害支援チームは現地の中華系ビジネスマンの協力の下に被災地を調査し、即席飯、携行食器、福慧ベッド(折り畳み式ベッド)、エコ毛布などを緊急に配付し、現地の自治体と共に中長期的な各方面のニーズを検討した。
 
異常気象が頻繁に天災をもたらしており、災害を防ぎきれない状況になっている。私たちにできることは、證厳法師が呼びかけているように、普段から敬虔な心を持ち、災害時には互いに助け合うことだ。こうして初めて、真に平穏な暮らしができるのである。       
(慈済月刊六二三期より)
No.264