慈濟傳播人文志業基金會
共に大愛で以て、福を造り、善行する
新型コロナウイルス感染症対策を支援し慈済は世界のどこにでも駆けつける。
 
 
世界各国が新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)と闘って半年が過ぎた。人類に全く別の新しい生活様式が定着しつつある。国際的慈善団体である慈済も、今までとは違う支援形態に挑んでいる。
 
 国内外のボランティアは感染予防対策を守って外出を控え、花蓮本部とオンラインでコミュニケーションをとって、支援方向の認識を共有している。自宅待機という感染防止策の制限下ではできることに限りはあるが、苦難に喘ぐ人を慰める慈悲心は冷めていない。感染状況が比較的安定している台湾では、マスクが最も不足していた時、ボランティアは二十万枚余りの布マスクを縫製した。経験豊かな訪問ボランティアは自宅待機をしている人に電話訪問をして見舞い、元気づけた。調理ボランティアは命を守る医者と看護師、警察官、消防士らを元気づけるために温かい菜食弁当を届けた。感染状況が緩和してから、多くのボランティアが街に出て、感染症のために苦難に陥っていた困窮者を探した。
 
 海外の慈済ボランティアは少ない人員とリソース、そして何千何百倍も深刻な感染状況に直面しているが、彼らは尻込みすることなく、台湾の本部と密接に連携して貴重な防疫物資を世界各地に届けている。それらは世界中の医療人員の安全を確保してウイルスと戦う力をつけると同時に、食糧やお見舞い金、公共衛生の知識などと合わせて生活困窮者や難民に届けられた。この愛の行動はまだ続いている。愛のエネルギーを一滴一滴と結集していく。
(慈済月刊六四四期より)
 
アジア、オセアニア
 
マレーシア・クラン
◎行動制限令が繰り返し延長された。多くの外国人出稼ぎ労働者は無給休暇を強いられたり、工場の操業停止に遭い、食糧難に陥った。慈済マレーシアのセランゴール支部は、設置されたホットラインを通じて情報提供者に必要な支援を手配した。密集せず、1メートル以上の間隔を取る規則を守りながら、外国人出稼ぎ労働者は祝福カードとパスポートを持ち、買い物券を受け取った証明にボランティアが写真を撮った。(撮影・許音包玲)
 
インドネシア・ジャカルタ
◎慈済インドネシア支部はインドネシア商工会館と共同で募金を集めて、100万セットの新型コロナウイルス検出試薬キットを政府及び医療機関に寄付した。支部副執行長の郭再源(グオ・ザイユエン)氏によると、3月に購入した時は価格が非常に高騰していたが、感染防止は時間との競争なので、安くなってから購入していては人を救うことができないと考え、即座に購入の決断を下した。(撮影・アリマミスリョ・アスマロ)

カンボジア・プノンペン

◎くず拾いや左官、手押し車の露天商など貧困者証明を持っているコックロカ地区プレックプナヴ県の800世帯余りの住民は、6月10日に慈済から米と油と塩の配付を受けたことで、少なくとも1カ月間、生活の心配がなくなった。感染症発生後、収入は減少したが、世界中からの愛に助けられた住民は、自分も愛のある1人でありたいと願って、日本円にして4円から8円を惜しみなく寄付した。(写真提供・カンボジア支部)


フィリピン・ザンボアンガ市

◎ミンダナオ島南部のサンボアンガは、長い間内戦が続いて人々の生活が困窮している上に、新型コロナウイルスの爆発的な感染が起きた。慈済ボランティアは50カ所以上の病院に医療用マスク、体温計などの物資を支援すると共に、イスラム教徒の学生ボランティアの協力を得て、離島の住民に米を運んだ。6月初めまでに慈済はフィリピン全土で10万世帯余りを支援した。(写真提供・楊偉順)
 

感染予防物資が送られた国と地域

1.韓国
2.日本
3.台湾
4.香港
5.フィリピン
6.ブルネイ
7.インドネシア
8.アメリカ領サモア
9.ニュージーランド
10.オーストラリア
11.中国
12.ベトナム
13.ラオス
14.カンボジア
15.タイ
16.マレーシア
17.シンガポール18.ミャンマー
19.ネパール
20.インド
21.スリランカ
22.ヨルダン
 
 
 
北米・中南米
 
アメリカ・ニューヨーク
◎アメリカは世界で最も新型コロナウイルスの感染者が多く、中でもニューヨーク州が最も深刻で、38万人余りの感染が確認された。ニューヨークの慈済支部は、3月に爆発的感染拡大が起こるとニューヨーク市の主な病院に感染防護具を届け、4月からは療養所やリハビリセンターにも届けた。ロングアイランドの慈済ボランティアがアルツハイマーの治療を専門とするオイスターベイ介護センターに到着した時、看護スタッフは米語訛りの中国語で嗚咽しながらボランティアに「謝謝(ありがとう)」と言った。(撮影・ガルソン)
 
チリ・サンティアゴ
◎深刻な感染症の影響で職を失った多くの貧困者は一層貧しくなり、食料不足に苦しんでいる。コンチャリ市では8割の住民が貧困世帯だが、コミュニティにあるリカンアンタイ小学校の教師たちは慈済ボランティアと一緒に「コミュニティのホットポット」活動を催し、各地から寄付された食料を集めて調理すると、困難を乗り越えられるよう貧困世帯に送り届けた。(写真提供・チリ・サンティアゴ支部)
 
ブラジル・サンパウロ
◎ブラジルは世界で新型コロナウイルスの感染が2番目に深刻な地域で、6月18日現在で感染者は95万人余りとなった。慈済は最前線医療スタッフを保護するために、マスクや防護服、ゴーグル、手袋などの医療物資を7つの病院に寄贈した。そのうちの一つであるサンタカーサ病院は創立400年余りで、5つの分院を持ち、ブラジル以外に他の南米諸国へも医療サービスを提供している。外来患者は1日当たりのべ1万人余りに上る。(撮影・李金滿)
 
カナダ・トロント
◎ノースヨーク総合病院は通常9台の酸素吸入器を備えていたが、感染症が拡大すると各種の医療を拡充するのに130台の酸素吸入器が必要になったため、慈済ボランティアが資金を募った。病院側は、その機械は品質が非常に良く、今後10年以上、呼吸疾患の患者を助けることができると述べた。(撮影・朱啓誠)(写真右下)
 

感染予防物資が送られた国と地域

1.カナダ
2.アメリカ
3.シント・マールテン
4.プエルトリコ
5.ドミニカ共和国
6.ハイチ
7.ホンジュラス
8.エルサルバドル 
9.グアテマラ
10.メキシコ
11.ブラジル
12.パラグアイ
13.エクアドル
14.ボリビア 
15.チリ
 
 
アフリカ
 
モザンビーク・マプト
◎長期的に医療スタッフと設備が不足しており、感染症に対抗することは難しい。それでも、慈済ボランティアは公衆衛生教育を指導し、ビデオを作製して感染予防に対する正しい観念を教え、政府と協力して地域社会に入って人々に正しい手洗いの方法を指導した。感染予防物資が到着した後、ボランティアは12の病院と2つの検査センターに寄贈した。(写真提供・蔡岱霖)
 
南アフリカ・レディスミス
◎タボ・モフサンヤン村は南アフリカの中央山脈に位置する非常に貧しい村である。当村は行政区が接する場所に位置しているため、どこも面倒を見ず、防疫のために全国的に封鎖された後、村民は深刻な食糧不足に陥った。慈済ボランティアは200kmの道のりを馬に乗った村人に導かれて進み、村の60世帯に食料パックを届けることができた。(撮影・黃秋月)
 
ジンバブエ
◎感染症が拡大する間に干ばつが起きて、殆どの井戸が干上がってしまい、住民は汚れた水を繰り返し使うしかなく、公衆衛生面で心配された。ボランティアは、首都ハラレから30km以上離れた農村部のドンボシャバで村民を指導して井戸を掘削した。やっと掘削が終わり、村民の目の前でボランティアの代表がポンプを何回か押すと、終にきれいな水が出てきた。(撮影・Hlengisile Jiyane)
 
南アフリカ・ヨハネスブルグ
◎3月に感染症が拡大すると直ぐに全国で都市封鎖が実施され、最も厳しいカテゴリー5の規制が導入されたが、アフリカで最も感染者数の多い国になった。慈済が海外で調達した1回目の感染予防物資は5月中旬に到着し、ボランティアが各病院に寄贈した。普段から食料不足に悩んでいる貧困者は、都市封鎖のために更に飢えに苦しむようになったため、テンビサ地域の現地ボランティアが住民に食料パックを届けた。(写真・南アフリカ支部)
 

感染予防物資が送られた国と地域

1.チュニジア
2.南スーダン 
3.ケニア
4.マダガスカル
5.モザンビーク
6.ジンバブエ
7.エスワティニ王国
8.レソト王国
9.南アフリカ共和国
10.マリ
11.セネガル 
12.ブルキナファソ
13.ベナン
14.ニジェール
15.モーリタニア
 
 
ヨーロッパ
 
フランス
◎3月中旬に隔離政策が実施されたが、5月中旬に都市封鎖が解除された。6月中旬過ぎまでに確定された感染者総数は19万人に上った。その期間中、マスクのない留学生を安全に帰国させるために、ボランティアは外出が許可された短時間を利用してマスクを郵送した。海外からの支援物資が次々に届き、 シャンテルーアンブリエ市、ロモランタン市、中部のソローニュ地方に送付された。南西部のバスク地方は、政府が最前線の医療スタッフにマスクと感染予防物資を提供できなかった場所である。バスク病院は慈済から物資を受け取ると、コミュニティサイトで慈済の大愛を紹介した。
 
ドイツ
◎4月に8万枚のマスクが様々な難関を突破してドイツのフランクフルト国際空港に到着した。ボランティアはマスクを受け取ると直ぐに、感染症が最も深刻なノルトライン・ヴェストファーレン州の当国で感染が始まった地域でもあるハインスベルグ郡に急いだ。トラックの到着と共に、ボランティアは郡の消防局が設置した臨時物資受け取りセンターに2万枚のマスクを搬送した。それらは郡内の3つの病院に寄贈された。(写真提供・林美鳳)
 
イギリス
◎感染は2月末に拡大し、4月上旬にピークに達した。慈済花蓮本部が支援した感染予防物資は4月21日から次々に到着した。慈済ボランティアは20万枚のマスクとガウンをロンドン、ケンブリッジ、オックスフォード、マンチェスター、エディンバラ、バーミンガム、マルバーンなどの都市にある関係機関に寄贈した。ロンドンのホーマートン大学病院の医療スタッフは、同僚が一人ひとりと倒れていくのを目にしても何もできなかったため、慈済が高品質の感染予防物資をこんなに多く提供してくれたことに深く感謝した。(写真提供・呂佳樺)
 
ロシア
◎2月に中国で感染拡大が深刻になった時、慈済ボランティアは関係者を通してロシアの友人に6千枚のマスクの購入を依頼し、自らモスクワから北京に持ち帰った。北京のボランティアが早朝、雪道を急いで北京首都国際空港に駆けつけた。その後、ロシアで感染が急拡大した。6月の時点で感染者数が50万人を突破すると、慈済はその時感染予防物資の支援をしている。(撮影・王雲岫)
 
 

感染予防物資が送られた国と地域

1.ロシア
2.ウクライナ
3.スウェーデン
4.ノルウェー
5.イギリス
6.デンマーク
7.オランダ
8.ドイツ
9.ベルギー
10.オーストリア
11.ボスニア
12.バチカン市国
13.イタリア
14.スイス
15.フランス
16.スペイン
17.ポルトガル

 

NO.285