慈濟傳播人文志業基金會
最も美しい人生
リサイクルボランティアはできる範囲内で一分一秒をも無駄にせず、
全身の良能を発揮して、生命価値を高めています。
物資を作り直して再生させるだけでなく、古い物を新しい物にします。
人生を美しく使いこなすことは、最も美しい人生なのです。
 
 
慈済が環境保全を推進してから今年で三十年になります。最近、皆さんの大いなる活躍は目覚ましく、環境保全に励む喜びの心を社会と結びつけ、「輝く成果」を作って、より多くの人に見てもらい、環境保全教育を徹底させていきましょう。
 
リサイクルボランティアは、心の底から大地の清浄のために、見返りを求めず、奉仕しています。時には空も明けきらないうちに資源の回収に出かけ、日が沈んでも仕事を終えようとしません。また、中には高齢になっても、心の力と体力、智慧の力でもって社会を幸福にしようとしています。彼らの、一生を家の為、社会の為、慈済の為、環境保全の為に苦労を厭わない歳月の痕跡は、その両手から見てとれます。その人生を如何に着実に過ごしてきたかを証明しています。
 
一般の人は勤務時間をもって工賃を計算します。もしもこれらリサイクルボランティアの工賃を計算するなら、どうやっても計算し切れません。この人たちは一分一秒の時間も大切にし、どんな細かいことも行なうため、その両手で地球を守る精神は価値のつけようがない宝物なのです。
 
人の欲望は際限がなく、必要とする物資に限りがありません。消費が多ければ、ゴミも多くなります。リサイクルボランティアは勿体ない精神から、人が捨てた物を拾っています。たとえ、回収業者が価値がないために引き取りを拒む回収物でも、ボランティアはそれを拾って整理し、なるべく回収物をゴミとして焼却炉に送ったり、地下に埋めさせることがないよう努力しているのです。
 
捨てられるビニール袋は大半が汚れていますが、ボランティアは臭い汚れも厭わず、洗って乾かしてから回収業者に渡しています。こんな多くの袋をどこに干せばいいのでしょう?様々な職業を持つ慈済人たちは、それぞれ専門の智慧を絞って様々な設備を開発し、人々の負担を軽減しています。新北市新莊区中港のリサイクルステーションでは、毎月一万キロものビニール袋を回収しています。空間が不足だったため、鉄工場に勤務していたボランティアの蔡直(ツァイ・ジー)さんは、最初に手動の昇降できる物干を設計して何重にも袋を干すことができるようにしましたが、四、五人掛かりでそれを昇降させなければなりませんでした。その後、蔡さんは電動式に改良し、ボタン一つで自由自在に上げ下げできるようになり、ボランティアたちはとても楽になりました。その後、電動ドラム式の物を作り、風で乾かす一方、風に吹き飛ばされる心配もなくなりました。
 
蔡さんはいつもリサイクルステーションの中を見回り、空間を如何に改善して運用するか、そして、一般の工場よりも工場化できないかと細心に思考し続けています。それはお金の問題ではなく、資源を回収して廃棄物を再生し、大地を汚染しないようにするためです。どのリサイクルステーションでもボランティアは時間と労力、技術を惜しまず、回収物を改造し、廃棄物を美しく蘇らせ、適した空間で再利用できるようにしています。
 
彼らの能力は本物であり、真、誠、善で物の命を惜しみ、物を再生し、古い物を新しくしています。彼らは人生を美しく過しており、それは「最も美しい人生」なのです。誠実な心で以て世の役に立つことをしており、体の良能を発揮して、生命を価値あるものにするのが真の菩薩なのです。
 
人々が心を一つに助け合い、清らかな本性に戻ってお互いの間に利害得失なく、一つの方向に向かい、無私の大愛を結集して一緒に力を出せば、その力は相乗効果を生み出します。それこそが最も現実的で真心から協力し合って出た善なのです。
 
皆が知識を智慧に変え、「楽する知識」を転じて「大地を守る智慧」にすることを期待しています。今の地球は四大不調による災難が頻繁に起きており、一人ひとりが一緒に護らなければなりません。誠意で以て懺悔し、欲望を抑えて物を節約し、自然資源を枯渇させないことです。敬虔に誠意を以て斎戒し、口の欲望のために動物を虐殺することで業力を造らないようにしなければいけません。皆が「感謝、尊重、愛」の心を持って、菜食と環境保全をすれば、社会はもっと健康になるでしょう。
      
天の下、地の上にいる私たちはこの地球上で共同生活をしています。多くの場所は危機に陥っています。アメリカの森林火事、世界に蔓延した新型コロナウイルス感染症、そして、慈済とまだ縁がなく、慈済人のいない、行き着くことのできない所がたくさんあり、心の力を人力の代わりにして、受難している国や被災者のために敬虔な祈りを捧げなければなりません。また、縁を大切にして福をもたらし、発心立願して人類に影響を及ぼす人になるのです。皆さん心して精進しましょう。
(慈済月刊六四七期より)
NO.287