慈濟傳播人文志業基金會
入れ墨は良いのかいけないのか
問:子供が流行だから入れ墨をしたいと言い出しましたが、受け入れられません。私の頭が古いからなのでしょうか?親から授かった体なのですから、傷つけてはいけないと思うのです。
 
答:時代は止まらず、変わっていきますが、いつも進歩的な人と保守的な人が存在します。入れ墨に対して進歩的だと捉え、一種の芸術だと思う人もいれば、「やくざや極道者だけがすることだ」と思う人もいます。
 
私が思うに、親は、子供の考えは自分と違うことを受け入れるべきです。子供が法律に違反しない限り、自分で決めたことに責任を取れば、それでいいと思います。子供が親の考え方に何でも従う必要はありません。そうすることで、子供が大きな壁にぶつかった時、あなたの話に耳を傾けるようになるのです。
 
もし、あなたが子供に入れ墨をさせたくないという考えの人なら、子供が小さい頃から新聞やニュースを利用して話題にすべきです。例えば、有名人のカップルがお互いの名前を入れ墨にして、その後、相手が変わった時に気まずくて仕方がなかったというニュースや芸能事務所の多くはモデルを選抜する時には入れ墨のある人を好まないことを話題にして、モデルになりたいと思った時に自分に入れ墨があったらどうしよう、などと子供と話あってはいかがでしょうか?
 
子供を導くだけでなく、自分の考えも話しましょう。入れ墨に関する他の話もしましょう。
 
一、親として誠実な関心を寄せることは押し止めることより大切
子供から入れ墨したいと聞いて必死に説教するのは止めてください。思春期の子供は反対されると反抗する傾向があり、押し止めなくても、必ずそうするとは限りません。押し止めれば押し止めるほどそうしたくなるものです。この場合、先ず子供と入れ墨についてよく話し合い、値段や衛生問題を取り上げ、親の真心からの関心を伝えれば、子供は比較的相談に来るようになるでしょう。
 
二、入れ墨シールで試してみる
最近の入れ墨シールはデザインも多くて落ちにくくなっています。もし、子供がどうしてもというならば、先にシールを代わりに貼ってはどうかと話し合ってみましょう。しばらく貼ってみて、欲しかったものかどうかを見極めるのです。その過程で親は妥協することもいいですが、原則がないのはいけません。親子で約束したことは必ず守ることです。
 
三、叱ったり、叩いたりするのは禁物
もし、子供がこっそり入れ墨をしに行って、親がそれを見つけた時は決して叱ったり、叩いたりしてはいけません。私たち親は子供がどんな問題に出遭っても分かち合ってほしいと思うもので、隠したり、抑制したり、こそこそして欲しくはないからです。
 
四、一緒に安心できる入れ墨の店を探す
もし、子供が繰り返し考えてから、やはり入れ墨をしたい場合は親が先に譲歩し、子供と話し合って先ず小さめの図柄を選んだり、目立たない所にするよう勧めましょう。子供に付き添って衛生的な店を探し、入れ墨をすることのデメリットも話し合ってください。例えば、値段や施術する時の痛み、入れ墨を除去する方法などです。入れ墨は顔料を真皮層に入れることで色が褪せないのですから、万一、除去したい場合、何度もレーザー治療が必要になり、費用は入れる時の数倍かかります。子供に何かする時には代償を払う必要があることを教えましょう。「好きなことなら何でも許される」のではありません。
 

子供が成長したら親子で争わない

親と青少年の衝突は世界で一番長引く戦争です。思春期の子供を持つ親御さんは皆、この言葉にうなずいてくれることでしょう。なんとかして子供との間にそんな長い争いなど起こらないようにしたいものです。それには原則、限界、罰則をはっきり決めておくことです。何かが起こった時に、口をきかなくなるか、自分の主張を押し通そうとするのはよくありません。これは親として学ぶべき宿題です。
 
そして、子供が成長し、自らの考えを持ち、羽ばたこうとするのを受け入れましょう。子供が見た目に変わったことで世間から異様な目で見られるなどと心配しないでください。私たちのすべきことは子供の決定を信じ、付き添い、味方になることなのです。
(慈済月刊六四三期より)
NO.287