慈濟傳播人文志業基金會
ホットラインで在宅検疫の人に寄り添う
慈済がコロナケアセンターの電話相談窓口チームに参加
 
 十四日間の在宅検疫と七日間の自己健康管理期間、様々な心身のストレスに対して、志願して相談の受け付けをする人たちがいる。
 
 昨年の九月から、慈済ボランティアが衛生福利部「コロナケアセンター」の電話相談窓口チームのメンバーになった。一人ひとりが日に百通もの電話をかけて、その思いやりを相手に伝えている。
 
 
旧正月前の一月下旬、台湾への帰国者数はピークに達したと同時に、衛生福利部立桃園病院のクラスターによって制限対象が広がったため、台湾全土での在宅検疫と検疫件数が五万人近くに上った。十四日間の検疫期間中、地方の保健機関や区長、担当者などが、毎日気を引き締めて隔離者の所在を追跡すると共に、衛生福利部(以下、衛福部と略す)のコロナケアセンターから電話で、在宅検疫者に関心を寄せた。
 
「こんにちは、衛福部のコロナケアセンターです…」衛福部一階では、ボランティアがリストに従って在宅検疫者に電話をかけ、検疫期間中の心身の健康管理や他の相談などを受け付けていた。二○二○年二月にコロナケアセンターが設立されて以来、既に十八万件以上の電話が掛けられた。
 
慈済基金会は衛福部の招聘により、二○二○年九月にコロナケアセンターのボランティアチームに加わり、今は電話訪問のローテーション人材の主力となっている。昨年九月から参加している戴素蘭(ダイ・スーラン)さんは慈済ボランティアであるが、市民に電話をかけるときは衛福部ケアセンターの電話訪問の一員であり、そこでは皆が喜んで貢献している。
 
この慈済ボランティアたちは、病院ボランティアや長年の訪問ケアなど豊富な実務経験を持っており、中にはプロの看護師やソーシャルワーカーもいる。総勢七十五人が十五チームに分かれて、毎日一チームが当番となって、電話を通して検疫者の所在追跡と健康状態を把握し、家から出られないことへの焦りや感染の不安を和らげている。
 
「一人あたり一日に百回を超える電話が割り当てられるのは普通です」と現場にいた慈済ボランティアが言った。ケアの範囲は台湾全土に及び、電話の相手は隔離専用ホテルや在宅検疫している人たちで、「電話する回数は多いのですが、幸いにも、電話が繋がらないことはめったにありません」。

家から出られなくて支援してくれる

「電話ケアの中では、予測しなかったことや面白いことがたくさんあります」。戴さんによると、海外から台湾に戻った人は時差のために、隔離開始後の数日は電話を取れないことがよくあり、電話に出ないと直ぐにケアセンターに通報し、現地の防疫担当者と警察が通報を受けると直ちに登録されている住所に行って確認する。しかし、中には「玄関の扉を開けるとびっくりしました。あまりにも大勢だったからです」と言う人もいる。
 
また、あるボランティアの記憶によると、電話口で相手が「ホームレスになったような気持ちです。手元に一銭もお金がないのです!」と訴えた。その人はイギリスから四十八時間乗り継いで台湾に到着した後、直接防疫ホテルに入ったため、台湾ドルに両替する時間もなく、そのまま十四日間の隔離に入ったので、とても気が沈んでいた。幸いに、ボランティアスタッフが話を聞いて辛抱強く説明したため、最後には理解を示したそうだ。
 
毎日朝八時半から午後五時半まで、何百通もの電話をかけるのだから、感情的になっている人に出会うのも無理はない。ボランティアはじっくり耳を傾け、様々な方法を使って慰める。それでも相手が落ち着かない場合は、1925番の「リリーフライン」に回し、専門の心理療法師に引き継いでもらう。
 
ボランティアは電話で、検疫期間中に体調が悪くなった場合は、医療機関を受診する必要があるかどうかを見極めるためにも、1922「コロナ予防ホットライン」にかけてくれるよう促した。戴さんによると、心身の問題に加え、検疫ホテルの滞在費用を支払う余裕がないことを心配する人がほとんどだという。そういう時は、1957「福祉相談ホットライン」に電話で相談し、補助プランを理解してもらうことを勧めている。
 
思いやりのある言葉をかけて自然な会話をしながら、ボランティアは受話器を通して検疫中の人の心を落ち着かせることに最善を尽くしている。人々が希望、共感、誠実なケアを感じた時、電話を切った後の気分は最初の落ち込んでいた状況とは全く違ったものになっているはずだ。
 
「多くの人のフィードバックには、政府の細やかな思い遣りを感じているとあります」と戴さんが語った。隔離が始まった時は、時間的、空間的及び個人的な習慣の違いにより誤解を招くこともあり、多くの人は「台湾の隔離がこんなに厳しいものだとは想像していませんでした!」という。しかし、最終的には、自分が地域の感染リスクを減らし、感染拡大の要因とならないことを理解し、協力するようになる。
 
コロナ禍の変化に対応して、慈済ボランティアは既に今年六月までのローテーションを組んでいる。電話をかけ続け、電話の向こうで落ち着かない心を慰め、人々に寄り添い、お互いの健康を守り続けている。
(慈済月刊六五二期より)
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