慈濟傳播人文志業基金會
腰をかがめて泥を掃く 自然に屈服する
台風13号がもたらした被害により、台湾北部・烏来の古い町並みや宿泊施設に大量の流木が流れ込み、浴槽の中には土砂が深く堆積していた;8月15日、この日は丁度土曜日の休日にあたり、約2100人の慈済ボランティアと民衆がウーライへと清掃活動に訪れた。
(撮影•王賢煌)
 

 

台風13号が8月8日、台湾の東部に上陸。強風と暴雨で新北市の新店区と烏来区そして三峡区に被害をもたらした。烏来区は全域にわたって深刻な被災を被り、4人が行方不明になった。道路が復旧した後、慈済ボランティアが被災状況を視察して清掃を呼びかけ、被災した民家や商店、郵便局とカソリック教会を含み清掃作業に取り組んだ。暴雨に流された土砂と流木が南勢渓沿岸の住民の家に押し寄せ、地下室の1階と2階が泥に埋まり、兵隊と慈済ボランティアが交代で清掃作業を続けた。
(撮影/王賢煌)
 
大勢の人々が兵隊蟻のように一斉に被災地の清掃活動に協力していたが、その中には家族全員で参加した人、会社や団体関係者などもいた。若者もいれば年配の人もいた。人々はしばらく自分の事業或は学業を後回しにし、辛い清掃活動に喜んで奉仕した。被災者が一日も早く正常な生活を取り戻せるようにと願っていたからである。
(撮影/陳倪旺)
 

 

店と地元住民の力だけでは、共にどれだけ努力しても限界があり、生計を回復する見込みがたたず、意志がくじけてしまっただろう。ボランティアとみんなが力を合わせたおかげで復旧は早まったのだ。長時間汗を流してやっと床の元の色が見えて来た。
(撮影/陳明清)
温泉観光地の烏来は最も甚大な被害を受けた。被災した一階はその店が自分で片付け、地下室はボランティアが手伝うことにした。また環境保全局との協議により、川辺の店舗側にある土砂は川へ戻して土地を整地し、山沿いに押し寄せて来た土砂は一階へ運び上げ、流木は回収して役所の関係機関に渡し分類して再利用することになった。(撮影/黄春如)

 

被災から1週間後、烏来地区の家屋の中には依然として土砂が堆積していたが、ボランティアは手分けして一斉にシャベルを入れ、汲み取って屋外へ運び出した。全身泥まみれになり、服は乾くとまた汚れ、その上腰を屈めなくてはならなかった。腰や背中は痛んだが、誰も疲れたとは言わなかった。
(撮影/陳李少民)
ボランティアは4日間続けて新店区亀山及び廣興里等の被災地の清掃を行った。住宅は浸水、家具も損傷してしまったが、100名を超すボランティアが清掃に参加し、列を作って泥を運び出した。屋根の上にのっかった冷蔵庫もようやく降ろすことができた。
(撮影/王昱晴)

 

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