慈濟傳播人文志業基金會
行 省エネ

新聞の報道によれば、台湾に於ける一人当たりの平均的な二酸化炭素排出量はアジアで第一位とのこと(二〇〇五年)。カーボンフットプリントを減らすのに、自分一人ぐらい抜けても関係ない、と思ってはいけません。二酸化炭素の削減は一人ひとりの足元から始めなければならないのです。

カーボンフットプリントはどのようにして発生するのでしょう? 人が住んでいる所なら、どこでも二酸化炭素は排出されます。人が吐く息以外に日常生活での行動によって排出される二酸化炭素が問題なのです。

 飛行機や車に乗ると必ず二酸化炭素を排出します。それなのに、たった一人や二人だけでも一台の車を運転すれば、大気が汚染されるのは当然です。

現代の人は余暇を楽しみ、休日には遠出します。至る所で交通渋滞をもたらし、人でいっぱいになります。高い山で雪が降ると、大勢の人が雪見にを一目見ようと出かけます。山道は曲がりくねって走りにくい上に、路面が積雪で凍結し、危険極まりありません。

皆がいっせいに山に向かえば、山の下では渋滞を起こして後戻りすることもできず、様々な制約を受けたあげくに体も疲れ切ってしまいます。そして、一方では車が大量の排気ガスを撒き散らし、ひどく大気を汚染すると同時に、外出することで多くのゴミも出してしまいます。

ですから、私たちは自分の欲望を抑えて質素で純朴な生活を送り、生活用品も大事に使い、長くもたせるべきです。行動する場合、近い距離なら徒歩か自転車で済ませ、遠い距離の場合は車の乗り合いをしたり、公共の乗り物を使ったりして、個人の車の使用を減らせば、二酸化炭素の排出を削減することができます。

 省エネという観念は一人ひとりの暮らしの中で実践されるべきで、皆で地球を護るべきです。

「あなたにできること」   

もっと歩き、階段を使おう。  

もっと自転車に乗ろう。   

車の運転を減らし、公共の乗り物を使ったり車の相乗りをしよう。

 

車の使用を減らす―

公共交通機関を使い、自家用車は相乗りする

 

車は十九世紀に発明され、やがて大量生産されて販売されるようになりました。今では一人に一台という時代です。そこから百年以上が経ち、数多くの汚染と共にエネルギーの消耗も大変なものです。アラブの産油国だけに頼っていける状態ではなくなってきています。

一九六八年からアラスカで油田が採掘されるようになりました。北極圏の第一号油田は氷山にダメージを与えました。本来、北極と南極には地球の自然を保護する作用がありました。しかし、近年、北極、南極の棚氷は絶えず崩壊を繰り返し、非常に憂慮されます。

地球温暖化の危機に関心を持つ科学者たちが警告を発しています。誰もが次の三つを行動に移せば、エネルギーを節約して二酸化炭素の排出を削減できると呼びかけています。一、肉食しない。二、車の使用を減らす。三、消費を減らす。これは私たちが推進している環境保全と倹約した生活の理念にぴったり合っているのです。

皆が公共交通機関を使い、二酸化炭素削減の方向で行動すべきです。台湾では交通が発達し、非常に便利になっています。大都市では地下鉄が走っており、誰もができる限りそれを利用すれば、ガソリンの消費を抑えるだけでなく、時間を節約し交通渋滞を解消になり、遅刻することもなくなります。もちろん、一番重要なのは二酸化炭素の排出を減らせることです。

  遠くへ行く場合も公共交通機関を選択できます。汽車を使えば走る車の数が減ります。もし、不便な所や辺鄙な場所で、どうしても車を使う場合は、できるだけ相乗りし、走っている車を一台でも減らせば、排気ガスの排出を減らすことができるのです。

一人ひとりが「自分の車一台が減るだけでも二酸化炭素の排出削減に貢献できる」という考えを持っていれば、自分の便利のために路上でこれほど多くの車が走ることはないでしょう。公共の乗り物を利用して二酸化炭素の排出削減をすることが最も重要なことなのです。

ここ数年、私たち慈済ではインターネット技術を駆使して、コンピューターで会議をしたり連絡を取り合ったりしています。正月時の挨拶や会議、日常の意見交換など、いつも顔を合わせているのと同じように生活できます。感情のこもった交流ができるだけでなく、車に乗って行き来することも必要なくなりました。

皆ができるだけ公共交通機関を利用すれば、車の使用が減って二酸化炭素の排出が減ります。そして、それに伴った派生的な環境へのダメージも減らすことができます。例えば、駐車場の建設のためにビルの地下を場合によっては四、五十メートルも掘り下げますが、これも地殻を破壊しているのです。

  現に、走っているこれだけの数の車のためにより多くの道路を建設しています。その道路が山を突き抜ける路線であれば、トンネルを掘り、自然と水脈を破壊しています。平地でもコンクリートやアスファルトで地表を覆ってしまい、地表が雨水を吸収したり発散させたりするのを阻害しています。とくに台湾は台風が多いところで、山道の遮断や橋が流されたり農作物が多大な被害を受けるなど災害がよく報道されています。それらを再建するだけでも大変なことです。道路建設に携わる人は危険を侵して山道や流された橋を修復します。

  私たちは普段から災害に備え、大自然を侮ることなく敬意を抱くようじっくり考える必要があります。災害の原因はどこにあるのでしょうか? 現実として、自然は人類の絶え間ない破壊行為にはもう耐えられないのです。何事もほどほどが肝心なのです。経済発展に邁進してきたこの数十年、あまりにも多くの自然破壊が行われてきました。経済の発展と称して、どんどん道路を建設し、山を切り開き、大小様々な車が行きかい、地面を痛めつけています。地球はそれに耐えられるでしょうか?

  一旦、山が破壊されると、土壌保全が崩れ、大雨になれば土石流が起こります。また、山からの大量の雨水は河を氾濫させ、農作物に多大な被害をもたらします。これらは全て繋がっているのです。

 「人は必ずや天に勝つ」という言葉をよく耳にしますが、実は人の行いが自然の営みを撹乱しているのです。本来、母なる大地は私たちを生み育て、護ってくれるはずでした。地上の万物及び人類の営みによって発生する廃棄物を吸収し、それを養分に転換してまた、万物に与え、五穀を育てる、というようにバランスを取っていました。ところが、人類の欲望が原因で、絶え間なく自然を破壊し、汚染することによって、母なる大地は疲弊しきってしまったのです。これ以上、人類が創造した汚染を大量に吸収することができず、汚染されていない自然の資源を提供することができなくなったのです。

  立て続けに起こる災害を見ていて、人間は何と小さいものかと思ってしまいます。世紀の大災難に向かって、よほどの覚悟をしなければならないでしょう。私はよく「地球が痛がるといけないから、歩く時も軽く足を下ろしなさい」と言ってきました。自然を侮らず地球を愛し、敬虔な心で自然と向き合わなければなりません。即ち、「地球が傷つくのを見て忍びない」気持ちをもつことです。人は平和であってこそ幸福といえるのです。傲慢になってはいけません。自然を侮り、欲望のままに過ごしていくことを憂慮しています。

 

災難をなくすには、一人ひとりの努力が必要です。人類が深く反省してはじめて心の中の不満や対立心、憎しみが消え、自分の中にある清らかな善の性が現れてくるのです。この敬虔で慈悲を持った心と人類間の愛の力だけが、地球の危機を解決できるのです。

 

「あなたにできること」

❒スマートな運転をしよう:車の急発進や急停止をしない。積載する荷重を減らす。長めの停車をする時はエンジンを切って、ガソリンの消費と排気ガスの排出を減らす。

❒必要のない時は車に乗らない:もっとインターネットやデジタル会議を利用する。不必要な遠出を減らせば、仕事も楽になり、環境保全にも役立つ。

❒旅行は近場にするか直行便を使う:旅行は現代人にとって重要なレジャーの一つだが、できる限り公共の交通機関を使い、エネルギーの消費を抑える。海外に出る場合は直行便を選び、二酸化炭素の排出を抑える。

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