慈濟傳播人文志業基金會
一人親とは単なる状況の一つ
問:私は「一人親家庭」の子供だと言われるのがとても厭。今ではこういう家庭は多いというのに、どうして、私たちにレッテルを貼るの?
 
答:行政院の台湾全国家族構成の統計によると、二〇一七年、一人親家庭は八十五万世帯余りに上ります。これは、多様化した社会において家族構成も多様化していることを表しています。
 
 特に婚姻のことは他人が口出しするものではなく、誰もが個人のプライバシーを尊重し、決して軽率に探ったり批判してはならない部分です。話す人に他意はなくても、子供の心を傷つけることになりかねないのです。
 
 子供の感受性は敏感なため、大人のさじ加減次第で、どうすればもっと気をつけて、思いやることができるかを教えることができます。話す時にも、一人親の子供に対して「父親のいない子供は躾けが悪い」、「ママに再婚するよう勧めなさい。そうすれば完璧な家庭になるのだから」、「良い子にしていれば、パパとママが仲直りするかも」、「一人親家庭だからぐれ易い」などと言うべきではありません。
 

親はどうすれば良いのか

・執着しない:時には、父親か母親が交替で子供を訪ねたり、冬休みや夏休みにどちらかの家で寝泊まりすると良いでしょう。その時、直ぐに子供が懐いてくれることを期待せず、異なる環境で学ぶことに慣れるよう時間をかけましょう。もっと注意すべきなのは、子供の前でもう片方の親の批評をしないこと、そして同時に子供がもう一人の親に会う権利を軽々しく侵害しないことです。
 
 これを実行するのは難しいかもしれません。しかし、心を静めて思考すれば、離婚はどちらか一人の問題ではなく、双方に責任があることが分かるものです。ですから、先ず自分が執着しないことです。それが子供にとっても最も良い模範となるのです。
 
・異なった方式で祝日を過ごす:正月や他の祝日は家庭内で子供が最も傷つき易い時だと言えます。例えば親戚の何気ない言葉に傷つき、その後、年末年始に実家へ帰りたがらなくなってしまうこともあります。そういう時、心穏やかに子供と話し合い、実家にも帰れない理由を丁寧に説明しましょう。怒りや悲しみを含んだ口調で話すのはよくありません。そして、子供と一緒に年越しを如何に楽しく過ごすかを第一に考えると良いでしょう。
 
・子供を褒める:パパやママは子供を無条件に愛し、味方であることを感じてもらいましょう。しかしそれが罪悪感からの償いの愛であってはなりませんし、「良い子だったらパパ(ママ)は・・してあげるから」というような言葉は極力避けるようにしましょう。どんなに忙しくても、一日に三十分は子供の話に耳を傾け、ゲームや読書をする時間を持つと良いでしょう。
 
 一人親家庭であることを異なる一つの家庭環境だと考えて、子供たちを励ましていくことが大切なのです。毎日彼らにプラス思考のエネルギーを与えると同時に、「自分は強いのだ!」と言い聞かせ、先ずは自分から一人親家庭というこだわりを捨てることです。そうすれば差別やいじめに対しても、それが時代に合わない古い考え方だと思えるようになるでしょう。
 
 洪蘭教授がとてもいい話しをしていらっしゃいます。「世の中には全く新しい出来事はなく、今日起きている事は別の時間と場所で別の人の身の上に起きていて、他の人が解決した方法こそがあなたの手本なのです。私たちは他人の経験から学んで自分の境遇を変えることができます」。どうぞ正しいことをして正面から取り組み、堂々と生きていってください。そうしてこそ、私たちは社会の大勢的な見方という枷から逃れ、親も子も自在に暮らせるようになるでしょう。
(慈済月刊六三三期より)
NO.280