慈濟傳播人文志業基金會
善を受け継ぐ 私たちはここにいます!
「ただ良いことをしたいだけなのに、どうして慈済についてたくさん知らないといけないの?」
このような疑問に対し、若い世代の慈済ボランティアは「言われたことを聞くだけ」という風潮を変えて、新しいことを始めようとしている。
 
良いことを分かち合うとさらに温かさが加わり、生活に溶け込ませて優しさを感じてもらえれば、人々にもっと慈済に興味を持ってもらうことができる。それは、年長の慈済人が若い人を誘う秘訣でもあり、それが愛なのである。
 
 
慈済ボランティアという人的資源は、慈済に始まり、台湾の重要且つ貴重な無形資産とまで言える。というのも、彼らの無私の奉仕、緊急災害支援、長期的な貧困救済、教育支援、医療体制整備、リサイクル活動などは、慈済の志業である故に運営を維持できているのだ。各領域に携わる人が集まり、専門を活かした経験と人生の智慧を貢献し、独特の「慈済人」という人柄を生み出している。
 
行政院国家発展委員会が二〇二〇年に発表した人口推移報告によれば、二〇二五年には台湾は「超高齢化社会」に突入する。言い換えれば、五人に一人が六十五歳以上の高齢者ということになる。台湾の慈済ボランティアの六割以上は六十歳を超えており、既に高齢者になっているか、またはもう直ぐ高齢者の仲間入りをする彼らは、依然として第一線で奉仕している。例えば、エコ活動やコミュニティ活動、さらに自分と同じかより若い年齢の社会的弱者のケアを行っている。
 
社会環境の移り変わりに伴って、人口の年齢構成が変化し、組織の活性化も慈済の課題となっている。今年三月に慈済花蓮本部で開かれた「第一回グローバル共善勉強会」で、慈済慈善志業の顔博文執行長は、企業、宗教団体または他の組織のどれであろうと、今、その持続可能性が問題になっているが、時代の変化に伴って、組織が臨機応変になってこそ、社会に対して持続する影響力を発揮することができるのだ、と言った。
 
顔氏は、組織の永続は時代の変化に適応する必要があると強調し、隠し立てすることなくこう言った。
 
「慈済も今社会の高齢化と少子化で、まず組織の永続が問題になります。避けて通れないのが団体による伝承と引き継ぎ及び若い人の参加への呼びかけです」。
 

寄り添った時に希望が見えた

伝承と言っても、一体何を伝承するのか?簡単に言うと、善の精神とその行動力を受け継いでいくことである。この半世紀のように、台湾で事故や災害があれば、慈済人はいつでも「先頭を行き、最後までやり遂げる」のである。また、地域で貧困者支援を中長期的に行う時に、諸々の困難や挫折に直面しても、くじけずに忍耐力を持ってやり続ける精神は、若い世代からも認められている。
 
隠し立てするには及ばないが、引き継ぎをする際の困難は、世代間の「ギャップ」である。同じことでも、考え方とやり方が違ってくる。
 
大学時代から慈青サークルに参加していた、慈済の若い世代の林彦廷(リン・イエンティン)さんと陳立芳(チェン・リーファン)さんは、先輩たちが人脈を頼ってボランティア活動を宣伝していたのとは違い、ソーシャルメディアを通じて人々に呼びかけ、またパソコンソフトを駆使して図やグラフ、ビデオを作成している。また一般的な講演方式で環境保全や慈善活動についての考え方を広める一方、様々な活動を企画し、話題を提供して創作することで、ネットに慣れている世界の若い世代の興味を惹きつけて実際に体験してもらい、オンラインでも実社会でも一緒に参加することを呼びかけている。
 
「勇気を持ってどんなこともやってみないと分からない。やってみたら、全然違うかもしれない」。板橋のボランティア、陳廉忻(チェン・リエンシン)さんは、母親という角度で自分の考えに執着することなく、見た目からして「カッコよく」て、テクノロジーに詳しい若者から知識を得るようにしている。一緒にやっていく中で、意見の違いや衝突があるかもしれないが、温かいコミュニケーションを取って寄り添う中で距離感をなくしてきた。
 
●慈済青年部の陳立芳さん(左)、林彦廷さん、懿德ママ(学生の相談相手)の陳廉忻さんの3人はいつも集まって、一緒に学んでいる。(撮影・蕭耀華)
 
五十五年間、多くの慈済ボランティア家庭の「二代目慈済人」は、一体どのようにして一代目の経験と智慧を汲み取っているのか。
 
父親の潘機利(パン・ジーリー)さんと前後して慈済に参加し、今は真善美(記録)ボランティア窓口を担当している潘耕美(パン・ゴンメイ)さんは、シニアボランティアを見て、「もうおじいちゃんやおばあちゃんの歳になられて、体もどこか不具合を抱えていますが、機会がある限り喜んで奉仕し、どんなことでも学ぼうとするのですよ。例えば、撮影やパソコンの操作など、新しいことに積極的に取り組んでくれて、私たち若い人よりもパワーがあるのです!」と言った。
 
ボランティアをする過程で、喜びもあれば困難に出会うこともあり、思うようにいかない時にはプレッシャーを感じるものだ。ずっと寄り添ってきた父親の潘さんが過去の経験を話してくれた。「困難は克服しなければならいが、困難に克服されてはいけない」と。父親の世代と次の世代が慈済に入った状況は違っても、お互いに学び、友人のように学び合えればいいと思っているそうだ。
 
いつの時代も変わらない、やるべきこととは慈善活動であり、伝承と継承は矛盾しない。二世代の「慈済人」家族と懿德媽媽が慈青(慈済青年部)と話をする時は、お互いに相手の善意を大切にし、長所を讃え合えばいい。心が向かう方向は集約することができ、誠意のある「寄り添い」は距離を近づけてくれる。
(慈済月刊六五四期より)
NO.295