慈濟傳播人文志業基金會
リサイクル活動を止めてはいけない
回収資源の価格が変動しても
 
問:回収箱にさえ入れれば、ゴミの量が多くても心配は要らないのでしょうか?
 
 
:「間違った所に入れた資源ゴミはゴミになりますが、正しい所に置けば、宝です」。慈済は三十一年間、環境保全を推進してきて、リサイクルボランティアがコミュニティーで資源の回収を着実に行い、ゴミによる汚染を減らす努力をしてきました。しかし、リサイクルは良いことですが、なるべく使う量を減らし、できるなら使わないようになればもっといいはずです。
 
五十前、私は生計のために金属くずのリサイクル業を始めました。機械がまだそれほど発達していなかった時代で、全て手作業でした。一九九〇年に慈済の会員になってからは、リサイクルステーションで回収分別を手伝うようになりました。元々リサイクル業をしていたため、乱雑さや汚れは気になりませんでした。初めは単純にボランティアとして参加していましたが、やがて、慈済ボランティアの講演を聞いてから、資源がゴミになると自然の生態系に深刻なダメージを与え、いつしか人々の生活にも影響をもたらすことを知り、リサイクル活動に一層励むようになりました。
 
私たちは、リサイクルステーションで回収物を分別するだけでなく、定期的に地域の公園の指定場所で回収活動を行っています。以前、ある廃品拾いのおばあさんが、慈済が公園で回収作業をしているのを見て、空の台車を引っ張って近寄って来たことがあり、ボランティアは自主的に回収したカートンボックスをおばあさんの台車に乗せてあげたことがあります。おばあさんは回収品を売った収入で食べていく必要があるからです。慈済はリサイクルの活動で、弱い立場の人々の仕事を奪い取るつもりは決してありません。
 
 
ここ数年、中国が海外からごみの輸入を禁止したことにより、台湾のリサイクル市場の価格は全般的に下落しています。ところが使い捨ての廃棄物が益々増え、リサイクル業者は、値段が低すぎて採算が合わなくなって、川上の工場が一部の物の買い取りを拒否するようになったため、環境と弱者家庭の生計に影響が出てきました。一方、慈済のリサイクルボランティアは、回収業者が回収を拒否しているガラスやビニール袋は引き続き回収して細かく分別し、引き取ってくれる業者を探したりして、回収理念を堅く守っています。後世に汚染のない環境を残したいだけなのです。
 
資源を宝に変える方法では、「永続」という概念が非常に重要です。より多くの人に、永続的な環境保全の理念を理解してもらって、それを実行に移してもらうために、慈済基金会は共通の理念を持つ人に様々なリソースとチャンスを提供してきました。
 
例えば、回収を拒否される資源の一つに古着があります。若者が立ち上げた「サステナビリティ」を中核に置いたファッションブランドは、ゴミを出さない信念の下に、回収したデニムの古着を、美しい服やバッグなどに作り直しています。生産工程では、再就職の女性や地元の仕立屋を雇っていますが、その中には弱者家庭の人も多く、循環経済を実践すると同時に、慈善行為も行なっています。慈済ボランティアが架け橋となって、ブランドと各地のリサイクルステーションが協力し合い、必要な材質の古着をリサイクルステーションが提供することで、「廃棄物を宝に変える」活動が持続できるようになりました。
 
●新北市双和リサイクルステーションで、ボランティアがグアバ用のビニール袋を分別していた。(撮影・黄筱哲)
 
リサイクルボランティアの平均年齢は年々高くなっています。もし環境と人力の条件が噛み合えば、リサイクルステーションは、介護の機能を組み合わせることができ、また、ボランティアとしてやって来る年配者や心身障害者の世話もすることができるようになるでしょう。その他、インテリアプランニングなどの専門能力を持つ若者に、リサイクルステーションを改造してもらい、地域の人々がもっと積極的に訪れ、環境ボランティアがより安全で快適な環境になるよう試みています。
 
私は長年リサイクルに携わってきました。これからも若者たちが環境保全の課題を真剣に受け止め、小さな動作で環境に影響を与えないよう、自分を過小評価しないことを願っています。三十年以上も一生懸命この仕事をしてきましたが、これからも続けます!とにかく、地球は皆のものであり、一緒に守らなければなりません。
(慈済月刊六五四期より)
NO.296