慈濟傳播人文志業基金會
人生の引き継ぎ
 
人、事、世とは争わなくても、
責任を持って人生の使命を全うしなくてはいけない。

新しくなった学校に無限の希望

苗栗県の徐耀昌県長が、県政府のチームと減災希望工程の支援を受けた学校の校長先生たちを引率して精舎に上人を訪ねました。子供たちが広々とした新しい校舎で楽しく学習し、静思語学習を取り入れている様子を報告しました。
 
苑裡高校の張逢洲校長先生が報告しました。「学校は上人が歳末祝福会で提案したテーマの『修福粒米藏日月,持慧毫芒有乾坤』を使って、四棟の校舎を修福楼、日月楼、持慧楼、乾坤館と名付けました。講堂は老朽化して建替えていたため、三年続けて芝生にテントを張って卒業式を行いました。来年は乾坤館で行うことができます」。
㊟:二○一六年歳末祝福感恩会のテーマ。「福を修める‥米粒を大切にした歳月。智慧で理解する‥どんな小さな力も無視してはいけない」。
 
上人はこう言いました。
「子供たちの学齢期は限られており、小学校から中学、高校という人生の過程では、教室で授業を受ける以外に、環境による教育も非常に大切です。しっかりした安全な校舎で授業を受け、青い空と大地が映える緑豊かな校内の環境の中で走り回る元気な子供たちを見ていると、無限の希望が感じられ、とても嬉しくなります」。
 
「慈済は、世の人々に奉仕する精神から古い校舎の建て替えを引き受けました。特に私は一生、人や事、世と争ったことはありません。それは人間(じんかん)にやって来た使命を心得ているからで、縁を大切にして自分がすべきことをしているだけです。私はいつも何も求めず、ただ『感謝』の気持ちがあるのみです。感謝したいのは全世界の慈済人に対してで、彼らは一緒に責任と使命を担い、少しずつ力を結集して世の人に奉仕しているのです」。また、上人は、「慈済の力は全世界の慈済人がもたらしたものであり、社会の大衆の愛の奉仕によるものです。『社会で得たものを社会に還元する』ことは慈済の責任と使命なのです。県政府と校長先生たちが慈済志業に賛同し、支持してくれていることに感謝します。皆が志を一つに地方や台湾の教育に尽くしていくことを期待しています」と言いました。

写真に見る生命力

●カメラマンの阮義忠さん(左)は最近新しく出版した『台湾民間影像史冊:阮義忠経典写真集』を上人に贈呈した。(6月19日)

阮義忠(ルワン・イージョン)師兄(スーシォン)と袁瑤瑤(ユェン・ヤオヤオ)師姐(スージエ)夫婦は『台湾民間影像史冊‥阮義忠経典写真集』十冊セットを贈呈しました。一枚一枚の写真は全て、阮師兄がこの半世紀に訪れた先々で撮影した貴重な人物と風景及び法師に追随した十五年間の写真です。この写真集は彼の人生七十年を回顧した作品とも言えるものです。
 
上人は阮師兄にこう言いました。
「数十年の人生は一分一秒の積み重ねで成り立っており、生命の価値もその一分一秒の中に蓄積されています。あなたがカメラを持ってシャッターを切るのは数秒間に過ぎず、それが永遠に残る歴史の一コマとなり、映像はその一秒間の中に留まっていても、人生は過ぎていきます。先ほど顔見知りの人の写真が出て来ました。高信疆(ガオ・シンジャン)さんは早くに亡くなりましたが、他の多くの人はご健在で、自分や亡くなった人のために歴史の証人となることができます」。「そして世代交代です。年配の人はやがて時間と共に消えていきます。ですから私たちは引き継ぎをしなければいけません。私は毎日、引き継ぎをしています。と言うのも、人生は無常な故、いつ何時尽きるか分からないからです。毎日話していること全てが慈済人に対する最も誠意のある引き継ぎなのです」。
 
九二一地震の後、阮師兄は慈済の支援建設である「希望工程」の写真を数多く撮りました。上人は、彼がとても価値のある一枚一枚の写真で以て、生命、歴史、文化を記録してきたことに感謝しました。
 
「精舎の花や草、木一本を見ると、故陳さん(法師専属カメラマン・陳友朋[チェン・ヨーポン]師兄、愛称‥小陳)のことが思い出されます。彼は精舎に住んでいた間、私が行脚に行かない時は精舎の中で写真を撮っていました。葉っぱ一枚にしても実によくその境地を表しており、葉の先端の水滴が生命の美しさや自然の美しさを感じさせます。彼がこの世を去って何年にもなりますが、彼が撮った写真は残っており、そこに生命力を見ることができます」。
 
「高居士が精舎に来て私の話を聞いた後、『靜思語』を整理して出版したように、台湾から海外まで、数多くの人がその短い一言を一生大事に使っています。書籍にしても写真にしても、私たちがそれを重んじさえすれば、それらは生き返り、一言で一生に影響を与えることができるのです。ですから、あなたたちが撮った写真や記録したもの全ては、とても貴重なものであり、大切にしなければいけません」。
(慈済月刊六四五期より)
No.286