慈濟傳播人文志業基金會
医療の愛は忘れてはいけません
被災、怪我、病の「苦」に対して、
医療人員は一心に「治療」し、苦労を厭わず苦しみを取り除いてくれる。
医者と患者の関係において、「患者の苦しみが医者を成長させる」。
この愛の力を忘れてはいけない。
 
大林慈済病院が開業して今年で満二十年になりました。八月八日の祝賀会はオンラインで参加し、白衣の医師と看護師たちのはつらつとした姿を映像を通じて見ることができました。各科の医師たちが患者を伴って壇上に上がり、それぞれ難病を克服した経過を報告していました。病に苦しんでいた患者は受け入れてくれるところがなく、最後に大林慈済病院にたどり着いた時、看護師が手当てして慰め、医師たちの細心の医術と愛で人生を取り戻しました。
 
患者が次のように語りました。生きるか死ぬかの瀬戸際の辛さは筆舌に尽し難いほどですが、治療後は病苦から解放されて、今のように仕事して家庭も護ることができるようになりました。私はそれを聞いてとても安堵し嬉しくなりました。医師たちが力を尽くしたのは大変な苦労だと思います。医者と患者の関係において、「患者の苦しみが医者を成長させる」のです。
 
医療人員一同が同じ志を持ち、命と健康、愛を護り、どこかで欠員すれば駆けつけて補い、雲林嘉義地域全体に貢献していることに感謝します。八大功徳の中でその最たるものが医療であり、大林慈済病院は正に医療の「大功徳林」ではないでしょうか!
 
二十年の間に医療人文を成し遂げたことは感謝に耐えません。鄒清山(ゾウ・チンサン)居士とお嫁さんの林淑靖(リン・スーチン)さんは病院建設のために敷地を提供しただけでなく、建設中も居士夫婦が毎日職人たちのためにお茶の用意をしてくれました。
 
これほど多くの慈済人の奉仕によって慈済四大志業が成就したのです。これだけの情を、私は生生世世にわたって恩返しできるでしょうか。
 
大林慈済病院の二十周年記念活動が終わった日の午後、ペナンとケダ州からネットを通じて報告がありました。今年はマレーシアで医療を開始してから二十年目なのです。そして腎透析センターの無料サービスは設備が良いだけでなく、医療人員が貧困に苦しむ患者に対して愛を以て世話しています。また、私は彼らが患者に対して「苦から逃れた後に説法」をしていることに感心しました。心に法の潤いを受け、病が治った後、ボランティアになっている人もいます。
 
 
ボランティアと慈済人医会は協力して五、六百カ所の診療所で、地域の貧しい患者をケアしています。災害や怪我、病の「苦しみ」に対して医療人員が心からのケアで痛みに対処しているのを見ると、その愛の力を忘れることはできません。私はマレーシアに行ったことはありませんが、彼らは私が願った医療品質を実現させています。彼らの真摯なる愛を感じると共に、菩薩がこの世に存在するのを目の当たりにしました。
 
八月十七日、花蓮慈済病院が三十四周年を祝いました。あの年は忘れられません。台湾東部の人々は医療不足で苦しんでいるのを見かねて、心に病院建設の一念が浮かび上がりましたが、自力ではどうにもなりません。しかし、やらねばなりません。一度また一度と困難を乗り越えて無から有が生まれました。その間には数えきれないほど多くの人の協力と投入があったからこそ、現在の医療チームが日々人助けの使命を発揮できているのです。一念を堅持すれば、時間が全てを成就させてくれます。
 
人は元より仏心が具わっており、仏心には愛が満ちていて、慈悲喜捨の精神は至る所に存在しています。皆で限りない愛を広げて社会に入って行くことができます。もし狭い眼前のことだけにとらわれていれば、愛することも欲望を満たすこともできないために無明の煩悩が起き、生生世世にわたってその苦労が付きまといます。
 
苦難の衆生を救うという発心立願を立てれば、人生の価値は絶え間なく上昇します。土地を潤そうと思うなら、突然の大雨でも一滴の水でもなく、雨露のように絶えず潤すことです。善行とは一時的な思いつきや表向きの善意、付き合いではありません。意義のあることを選択し、心に銘記して続けることで、善の種を植え、太陽と天気が相まって芽を出し、大樹が成長するのです。
 
善いことはすぐに実行すべきです。縁を逃さず、苦難にあえぐ人にはそれが必要なのです。「あなたが苦しんでいることは分かっていますが、あなたを助けられるまでになったら戻ってきます」と言ってはいけません。今すぐに尽くしましょう。時機を逸すると人助けのチャンスがあるとは限りません。
 
正しい方向を選んだら、直ちに行動に移すことです。良いことなら心を込めて直ちに行動に移し、途切れさせてはいけません。もし躊躇して前に進まなければ、考えさえ変わってしまうかもしれません。一分一秒、心して善念を守って偏らず、「あらゆる善に努め」、また「細心に奉仕する」ことが大切です。皆さんの精進を願っています。
(慈済月刊六四六期より)
 
No.286