慈濟傳播人文志業基金會
カルシウムで骨密度を高めよう
日常生活の中のどのような習慣が、骨粗そう症になりやすくするのですか。
どのようにすれば、カルシウムを十分にとり蓄えることができるのでしょうか。
栄養士がその秘訣を伝授します。良い食材を選んで骨密度を上げましょう。
 
会社で長時間座りっぱなしの蕭さんは、体が小さく、毎日朝早く出て夜遅くに帰ります。いつも夜の七時か八時まで残業をし、眠気覚ましに一日一、二杯のコーヒーが欠かせません。休日になれば、当然遅くまで寝て、それから仲の良い友人たちと一緒にレストランで美味しい料理を味わってゆっくり過ごします。
李おばあちゃんは、膝の関節痛が発症して以来、動作が遅くなって、だんだん友達と山登りや運動をしなくなりました。毎日家にいて、部屋の掃除や食事の支度、またはテレビばかり見ています。
ご存知でしょうか。この二つのお話の主人公である二人ともが、骨粗そう症のハイリスクグループに入っているのです。賢い読者はストーリーの背後に隠れている危険な病気に気づいたかもしれません。
 
骨粗そう症のハイリスクグループ
 
性別と体型:女性、特に閉経後の小柄な体型の人。
生活習慣:喫煙、過度な飲酒、カフェインを多く含む飲料、家に閉じこもって運動しない人、カルシウムを多く含む食物の摂取が不足している、日差しを避けすぎまたは適度に日光を浴びない。
薬物:長期にアルミニウムの胃薬(制酸剤)、ステロイドを服用している人。
成人が一日に必要とするカルシウムの望ましい摂取量は、千ミリグラムと言われています。二〇一三年の調べによれば、生後二カ月から六歳までの子供は、カルシウムの摂取がほぼ足りている状態ですが、七歳以上の各年齢層では実に九割以上がカルシウムの摂取が不足していることが分かります。
カルシウムの摂取が不足すれば、小児期や青年期は骨の成長が不良となり、成人や年配者は骨粗そう症が出てきて、万が一転んだら、骨折しやすくなるのです。
 
そうならないために、今すぐ生活習慣をチェックし、カルシウム摂取量が不足しないよう心がけましょう。
 
カフェイン:健康な成人の場合、カフェイン摂取量は一日三百ミリグラム以下が望ましいです。コーヒーを買う際には含まれているカフェインの量の表示を忘れずに確認してください。
炭酸飲料:炭酸飲料に含まれるリンという成分は、腸がカルシウムを吸収するのを妨げてしまうので、注意が必要です。リンは炭酸飲料だけではなく、多くの加工肉食品にも含まれています。たとえばソーセージやハムなどはリン酸塩を含んでおり、これもカルシウムを腸が吸収するのを妨げます。
動物性たんぱく質の過剰摂取:肉類を摂りすぎるのも、カルシウムの流失を引き起こします。
高塩分:世界保健機関 (WHO)の資料によれば、塩分の多い食物はカルシウムを流失しやすくします。ですから、インスタントラーメン、ビスケット類、缶詰などの加工食品の摂取を避けるべきです。加工していない自然な食物を多めに摂取したほうがよいです。
 
 
カルシウムを補う三つのポイント
 
①日光を浴びるのを忘れないでください。
適度な日差しを浴びることは、体内でビタミンDを生成するのに役立ち、カルシウムの吸収を促進してくれます。
 
②果物も食べましょう。
果物に含まれるビタミンCは、カルシウムの吸収を助けます。
 
③よく運動しましょう。
運動してこそ骨密度がスカスカになるのを防ぐことができます。
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