慈濟傳播人文志業基金會
慈済が国連環境計画の オブザーバーになった
庶民のリサイクル活動が国際会議の議題となるまでの歩み
 
慈済アメリカ総支部は国連環境計画(United Nations Environment Programme)に特別NGОオブザーバーの申請を行い、今年アメリカ時間の一月九日に認可された。これにより慈済基金会は国連環境計画の会議の内容を知ることができ、またオブザーバーとして関連会議に出席することもできるようになった。三月には国連環境計画の本部のあるケニアのナイロビで行われる年次総会に参加し、期間中シンポジウムを主催したり環境保護を推進するブースを設けたりすることを予定している。
 
慈済基金会がオブザーバーとなって果たさなければならない責任と義務は、NGОの立場で有益な環境保護の実施計画を提出すること、そして各国政府やNGО組織に協力を求め共に環境保護の計画を推進することである。また国連環境計画の総会に環境保護条約制定に役立つ提案をしたり、環境保護に効果的な行動の実践を呼びかけることもできるようになる。
 
・二○一九年一月国連環境計画の特別NGOとしてオブザーバーに任命され、
 今後様々な情報を受け取ることになる。
・三月には国連環境計画の本部、ケニア・ナイロビでの年次総会に出席する。
・環境保護の実施計画を提出し、各国政府やNGО組織に協力を呼びかける
 ことができるようになる。
 
慈済基金会が環境保護を推進してからほぼ三十年が経過した現在、台湾と海外十六カ国の地域に環境保護ステーションや回収センターが設置され、環境ボランティアは十万人を超えた。また、大愛感恩科技会社の研究開発を通して、回収した廃棄物をエコ毛布や衣服、日常用品に再生、再利用できるようになった。これらの成果は、エコ企業の発展の一助を担うと言える。その中で特にエコ毛布は、慈済の災害支援の歩みと共に二○○三年から現在まで、すでに三十七カ国の地域に百万枚以上配付されてきた。毛布には台湾の環境ボランティアの心からの愛が織り込まれている。
 
●澎湖県湖西郷東北海岸で慈済環境保全ボランティアがビーチクリーンを行う。
 
 
證厳法師は、「ゴミは黄金に変わり、黄金は愛になる」ことを広めてきただけではなく、「菜食にして環境を保護し、地球を大切に」、「簡素な生活を送り、源からきれいにしよう」、「環境保護の大切さを共に学び理解し、さらに、共同で実践しよう」とも呼びかけている。
 
このような努力の末に、此の度多数の申込者の中から慈済がオブザーバーの地位を取得することができた。今後、国連環境計画の総会や関連会議に出席して環境保護に意見の提出や発表をすること、そして政府やNGО組織、宗教団体に対し、手を取り合って計画の実施を働きかけていくことができるようになる。現在すでに五百十四のNGО組織が認証を受けているが、慈済基金会はその中の一員なのである。
 
慈済基金会は、国連環境計画の条約に基づき「毎年報告書を提出すること」を遵守する。その中で、慈済の行っている家庭や地域に根ざした取り組み方や、個人だけではなく学校や企業への広がり、そして今までの成果とノウハウを、国連環境計画の様々な関連会議で各国と是非分かち合いたいと考えている。
(慈済月刊六二七期より)
NO.268